さて、邦画ホラーです。「デス・フォレスト」。
・ホラーゲーム原作
・ニコ動が絡んでる
というこの2点において、やっちまったな感がすごく強いですが、意外とこの映画は面白い。
個人的には(並べたら悪い気がするけど、どこに悪い気持ちになっているのかもわからない)ライブドアの絡んだホラー「恋骨」と、ニコ動が絡んだホラーは同じ匂いがする。
主演にキャリアを積ませることが前提のアイドルホラーだからか?それとも、微妙な演技(しかし、なぜか演技がうまい人も数人はキャスティングされていたりするのですが)と、何とも言えないレベルのサム~イ脚本、全然怖くないどころか「マヌケ」の領域に突入しかけている演出にあるのだろうか?
※ちなみに、「恋骨」も既にレビューしてます
しかし、この後「ボカロ曲を原作にホラー映画を作る」というある意味アタラシーことをニコ動は始めるんですけどね!
こちらは中二病を患っている女の子向けの演出たっぷり(ロリータテイストの衣装、男の子イケメン、眼帯したりスイーツ出てきたりボカロもガンガンかかりまくったり)な印象。
ジャケがインパクトあるけど、何が起こるのか全然わからなくもある。
でも、この映画は少し怖い。顔のでかい女(名前忘れた)がギロリとこっちを睨んだり、追いかけてきたり、生首をかじりとったり(それくらいの顔のでかさ)。
ゴラムのできそこないみたいな全裸の男が襲ってきて人肉ボリボリしたり。
というシーンが、妙に気持ち悪い。特殊メイクとCGのバランスが、森の青っぽい暗闇とよくマッチしているような。
ただし、脚本と演技は概ねヒドイと思います。
大学生のキャピキャピ演技とか、「あんたが悪いのよ!」(棒読み)とか。
・キャンプに出掛けた大学生、森で近道をしようとして車で遭難
・「俺が責任を持って助けをよんでくるよ!」といっていた、主人公の相手役っぽい感じの男子がすぐ食われる
・他の仲間もバンバン死ぬ中、妹がこの森で死んだという男と合流して脱出を図る
という感じの流れのストーリーです。
なんとなく、映画化を見越して作られているフリーのホラーゲームも多そうだな~と思いながら見ていたのですが、この映画に関してはゲームのほうが怖いような……いや、ゲームのほうが自分が操作するから怖く感じやすいのか。
そもそも、ゲームでは大学生の男が主人公なのですが、この映画ではアイドルらしき子が主人公を演じているのもよくわからない。まあ、男が襲われるとこなんて興味がないよということでしょうか。
まあ、原作をご存知で興味があったら見ても損はしないと思います。
ただ、ハードルを上げ過ぎると大変なことになりそう。