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Channel: ゾンビの数だけ抱きしめて
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最近見た映画

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最近、ホラー映画で何を見るか本当に悩む。TSUTAYAのフリーペーパーが小さくなったので見にくいし、紹介される映画の本数も減ったよね。

気になってるのは「ワイルド 私の中の獣」とか、「海底47m」。あと、「スイスアーミーマン」だっけ?は、ポール・ダノとダニエル・ラドクリフが出ているから見たい。そして、「口裂け女VSメリーさん」も、なんだかヤバそうだから見たい。

あと、Jホラーについていろいろ書きたいから、資料をまとめているのですが、だいたい300本弱ピックアップしました。うーん、気が遠くなるよ~!ここから感想タイム。

 

「パージ/大統領令」

今作で3作目ですが、パージ法が鍵になる大統領選を巡り、パージで家族を失った女性議員、前作(パージ:アナーキー)の主人公のひとり・レオ、さらに元ギャングで今は更生しているコンビニの店長や店員たちが手を貸して、パージを生き抜くって感じの話。
今までの中でも、ビジュアルにすごく力を入れています。パージ側の人たちのコスプレを見ているだけで楽しい。コンビニでの万引きを怒られたことを逆恨みして襲撃する女子高生集団は、デコった銃にバレエのチュチュや下着姿で登場するし、アメリカ国旗や自由の女神をモチーフにしたいかにも危ない集団も登場するし、男を吊るしてその周りをダンスする女性の集団は「クロックタワー」の女の子の幽霊たちを思い出させるし。燃えている人の横でボーッとしている女性の姿、ギロチンにかけられている人など、ショッキングな映像を散りばめています。まあ、見どころはそれだけなんですけど。
ただ、後半の失速ぶりはわりと残念です。「アナーキー」では金持ちのハンティングショーに巻き込まれましたが、そういうお遊びは今回ありません。なんとなく、まだ続けそうな感じも残しつつ、キレイに終わります。

 

「ネオン・デーモン」

田舎娘がモデルを目指しロサンゼルスに来て、ショーの世界でのし上がっていくという「ブラック・スワン」的な話を想像していたのですが、想像をはるかに超えるクレイジー映画。
これは「モデルのショービジネスの話?オシャレそう!」なんて軽い気持ちで借りた女子が、夕飯を吐く映画だぞ。
ただ、私はすごく好きです。後半30分はとにかく、衝撃の連続。少しずつ思い描いていたストーリーから輪郭がズレはじめて、違うところにストンとはめこまれます。それが気持ちいいし、恐ろしい。脳を汚い手でつつかれているような不快感がある映画です。素晴らしいですね。
美に執着するモデルを描いているという点では、「ヘルタースケルター」を思い出させる話ではある。


「霊幻道士 こちらキョンシー退治局」
これは正式な続編なのだろうか?落ちこぼれの青年は実はキョンシーに噛まれても感染しない特殊体質で、それを活かしてキョンシーを退治する部門に雇用される。だが、彼はキスをしてしまった美少女キョンシーを家にお持ち帰りしてしまい……という、キョンシー映画というかホラーラブコメ。
キョンシーが見たいのに、全然出てきません。ただ、女の子がかわいいのでそれだけは癒やされる。香港映画だけあり、アクションはしっかりしています。ただ、面白いキャラがいっぱい出てくるので、どうせなら普通にコメディにしてほしかった。


「オー・マイ・ゼット!」

前半はコミカルなゾンビコメディ、後半は人間ドラマドロドロのホラーという感じ。想像以上に、ゴア描写がしっかりしています。どちらかというとワンシチュエーションの密室劇ですが、ラストの疾走感がすごい。「アイアムアヒーロー」以来、邦画であまりゾンビ映画を見かけることもなくなりましたが、久しぶりにしっかりした邦画ゾンビを見た感じ。

 

「X-DAY 黙示録」

24時間だけ悪魔が世界を襲来し、人類を減らした。その1日がまたやってくる……という話。悪魔と闘い続ける家族を描いていますが、なんといいますが、ちょっとズレてる印象もある。混乱、襲来、戦闘とベタに話は進んでいくのですが、悪魔が襲来してくる時に若者たちは公園に寝そべり、涙を流している……とか。主人公一家+息子のガールフレンドで行動するのですが、このガールフレンドの家族がどうなったのかなんてほぼ描かれないし。悪魔に噛まれると感染する?ような描写もあるのですが、と言っても悪魔のようになるわけじゃなく、ただ言うことを聞くようになるみたいな感じです。主人公夫婦は離婚しているのですが、新恋人が死んだ直後に復縁したり、神経がワカラン話ではある。悪魔はクレイアニメーションみたいな造形で、それは面白かったです。

 

「DEMON デーモン」

田舎町の支配者に対抗する独身美女、老人、その仲良しの青年の3人の話。アンソニー・ホプキンスが人のいいおじいさんを演じているのですが、ラスト数分だけねっとり演技で楽しませてくれます。閉鎖的な環境で、暴力的な光景が日常的に繰り返される……のかと思いきや、田舎町の支配者がしているのがドラッグの密売くらいなので、具体的に何が怖いわけでもない。のですが、誰も手を出せない乱暴者といえばたしかに対抗しにくいかもしれない。あと、戦うシーンがすごくあっさりしてます。
また、主人公の美女が「び、びじょ( ^ω^)?」という感じなのもちょっと……。

 

ここから旧作。

「ホスピス」

医大生たちがある青年を殺してしまい、それを隠蔽。だが、青年はどこから得たのか超能力で他の人間の体をのっとり、次々に医大生たちを殺していくというのがメインストーリー。主演のアリエル・ケベルは「リーカー 地獄のモーテル」や「呪怨 パンデミック」、「ゲスト」にも出演していて(リメイク系が多いのはなぜだろう)、基本的にはドラマ出演が多い方ですが、この映画ではすごくいい味を出していますね。ムスッとしている時、イライラしている時の顔がすごく険しくてセクシーだぜ。話としても特徴的だし、ゴアはしっかりしているし、ただそれ以外のシーンが長いのでダレるという欠点は無きにしも非ず。
ちなみに、ジャケはなぜかナースコスプレですが、映画の中にはそんなモン出てきません。この人は誰なのだ。

 

「ハンガー」

なぜか家に届いたので見た(なぜ借りたのか不明。たぶん、1年以上前にノリで頼んで忘れてた)
ヴァンパイアの話なのですが、血を吸っても限界が来て死んでしまう人間、血を吸われて吸血鬼になっちゃった人間などが登場しつつ、ただただお耽美な空気が流れる感じ。
ヴァンパイアとしての寿命が切れかかっている男性が、病院に行って散々待合室で待たされているうちに20年老いるといいシーンは面白かった。


ちなみに「ラ・ラ・ランド」と「君の名は。」も見た。「君の名は。」は映画館で見ればよかったかな~と思いつつ、やっぱり気恥ずかしいから家で見てよかったんだと思う。「ラ・ラ・ランド」は、好きなキャストなのに苦手な話だった。なんで他人の失恋話(しかも架空)を見て嫌な気持ちになるんだ……と、自分の心の狭さを実感。


ポップなノリのホラーなら「パージ:大統領令」(ただしスッキリはしない)、グロゴア暴力残酷描写が全部イケるなら「ネオン・デーモン」をおすすめしたい。


80年代の耽美なイギリス吸血鬼映画「ハンガー」

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久しぶりに旧作のしっかりレビュー。先日見た、1983年の映画「ハンガー」。イギリス映画です。まぁお耽美です。
主演はカトリーヌ・ドヌーヴ、なんとデヴィッド・ボウイが脇を固め、さらにスーザン・サランドンも出ております。豪華ですね。ウィレム・デフォーとかも出ていたみたいですけど、どこかわからなかったなあ。

 

ジャケはかっこいいんだよ。

 

女吸血鬼と、彼女のおかげで若さを保ち続けてきた青年。しかし、その能力にも限界があり、突然老化が始まってしまう。男がいなくなった悲しみにひたるどころか、女吸血鬼は今度はある美女に手を出して……。

 

気になったところを以下抜粋。

・オープニングからズンズンズンドコと軽快なBGMが流れ、腰をくねらせる男性(ボウイ?)。唐突にイチャイチャシーンから始まるので、見ている人(というか私)はポカン。それに仲間を殺すサルの映像がかぶさる。

・女吸血鬼・ミリアムは仮の姿として音楽指導をしているのですが、生徒の女の子・アリスちゃんがポラで写真を撮る時に「ハイ、サラミ!チーズなんてもう古いのよ」と言っていて、時代を感じた。

・吸血鬼のおかげで若さをキープしている青年・ジョン、女医のセーラ(主人公)のところに行くも奇行が目立ちほったらかしに。気が付いたら非常に老いており、驚いた女医が追いかけるものの、彼は怒って帰る。

 

謎の廃墟でカセットの曲をBGMに、ローラースケートで踊る謎の若者(しかもひとりでやってる)の血を吸う青年。その血はおいしいのか?

・アリスちゃんまで噛む青年(姿はじじい)。噛んでいる時に猫の声がダブる。カメラが落ち、ポラ写真が飛び出す。カメラの迫真の演技がすごい。

 

・ジョン、死にそう。
その一方、女医はひょんなことからミリアムと仲が良くなり、一緒にワインを飲む。ノーブラにワインをこぼしてしまう女医(サービスカット)。ミリアムはセーラを仲間にする。吸血鬼のせいで血液の別の生き物が侵入し、その人の血液を食べる。血液を補給し続ければ、永遠に若さを保てるという設定だそうです。

・仲のいい元カレの血を吸うセーラ。1週間に1度、血を吸い続ければ年を取らない。だが、セーラはミリアムと喧嘩になり、噛みつき、結果としてミリアムはセーラを殺す。
だが、彼女の被害者(仲間にされて見捨てられた人)たちが、彼女を階段から突き落とす。どんどんと老婆になるミリアム。

 

・ミリアムの家は売りに出されるが、空き家がいつしか普通の家庭のように変わる。女性と男性(ミリアムとジョン?)、そしてセーラがいる。セーラは女性とキスする。

というお話。ラストが現在なのか、それとも回想なのか、夢なのかは語られないです。


一風変わった吸血鬼モノですが、当時の雰囲気(80年代)がどっぷり味わえます。怖くはないんですけど。「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」のような、吸血鬼の宿命の悲しさを強調した感じにしたかったのでしょうが(「インタビュー…」のほうが後だけど、イメージとして成功しているのはあちらかな)、ストーリーを理解するまでに少し時間がかかるので、ポカンとする時間は長かったかな。

個人的には、外でローラースケートをはいて1人で踊りまくっている人が好き。ソロでやるにはハートが強すぎる。

 

最近、「吸血鬼すぐ死ぬ」という漫画を読んでるから、お耽美路線が脳にハマりませんでした。

 

「新感染」を見てきた話と、最近見たホラー映画の話

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ちょっと前に「新感染」を見てきました!CMもほとんどやってなかったので、ひっそり公開されているかと思いきや、劇場は大盛況!休日に行ったのもあるかもしれないけど、やっぱり韓流の俳優さんのファンの方も多かったのか?おじさまとおばさまもたくさんきていらっしゃいました。しかし、ゾンビ映画を見るアラ還ってカッコイイですね。あと、なぜか小学生男児もいた。お母さんがファンなのか?


「新感染」、よかったなあ。私は好き。「28日後…」くらいのスピーディゾンビが大量に押し寄せてくる絶望。ちょうどよくアクションも派手で、ちょっと泣けて、キャラクターも面白い。しかし、これは厳密にいえばゾンビじゃなくて感染モノのような気もする。あとでもう少し細かく書きたいけど、ちょっといいと思ったところを書いときます。


・主人公がとにかく性格悪い
映画内でもネタにされていましたが、職業はファンドマネージャー。お金持ちだけど人の心のことはちっともわかっていない。自分と娘だけが助かればいい!という、「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」のジジイを思い出すような性格の悪さ。しかし、途中で父性愛に目覚め、人を助けるようになりますけど。途中まではすっごくやな奴。どうせなら最後までそのままでいてほしかった。


・感染力がとにかく高い
鉄道の中で、感染がどんどん拡大していくのですが、途中で感染者の群れの中を通り抜けなければならなくなったり、キレイなお姉さんがガンガン噛まれておかしくなって血を口から垂らしながら徘徊したり(演技がうますぎる)と、見どころも満点。


・因果応報もあるがハッピーエンドとは違う
とにかく、主人公とその仲間たち以外の生存者がクソなのですが、彼らに対しての因果応報展開もあります。でも、けっしてハッピーエンドじゃない。主要キャラからもガンガン脱落者が出てきます。


鉄道好きの人は、韓国の鉄道が見られるから楽しいかもしれないですね。


あと、最近見た映画の話。をしたいけれど、最近はドラマばっかり見てます。昔のだけど「すいか」「わにとかげぎす」「ソドムの林檎」「スクリーム・クイーンズ」(S1~2)「フィアー・ザ・ウォーキング・デッド」(S2)を見ました。


そして、ホラーの映画の話。


・エミリー 悪魔のベビーシッター
この映画は面白かった。あたりです。
3人の兄・妹・弟のもとにやってきたベビーシッター。だが、妹の飼っているハムスターを兄のペットの蛇に食べさせたり、両親の○○○ビデオを子供たちに見せたりなど、虐待のオンパレード。
実は彼女の正体は…というサスペンス。
お兄ちゃんが、悪魔のような女に追い詰められつつ、妹と弟のために奔走するという話ですが、エミリーを演じている女優さんが抜群にうまいです。個人的には正体がわかるまでのほうが好き。


・リアル鬼ごっこ1~5
全部続けてみたら拷問だと思った。ホント、つらい。この映画は、ホラーじゃなくてアクション映画だと思う。1~2は何回目かな?けっこう見てます。
ちなみに、3の主演は山崎賢人だし、2と4には朝ドラキャストの女優さん(阿部純子、相楽樹)も出てるし、意外と登竜門的な役割は果たしているのだろうか。にしても、ほーんとつっこみどころだらけ。


・呪怨(ビデオ版)
このビデオ版のほうが怖くて、最新作のほうがヌルく感じるというのはどういうことなのでしょうか。
中学生の少年を追いかける伽椰子がなぜか大量に増えるシーンはちょっと笑ってしまった。なぜ増えたんだ。


・新クライモリ デッド・フィーバー
これはタイトル釣りの作品。借りないことをおすすめします。出てくるのは3人。カップルと怪しい男性のみ。「クライモリ」シリーズに出てくるオモシロ一家なんて影も形もないです。カップルの車中での喧嘩を延々と見せられ、参りました。

 

あと「肉体の門」とか「吉原炎上」、「ヒロイン失格」「アオハライド」「ガールズ☆ステップ」「少年メリケンサック」とかも見たんですけども。やっぱり、「綱、引いちゃった!」について触れておきたい。


女性の綱引き競技をテーマに、井上真央や松坂慶子、浅茅洋子といった豪華なメンバーも出ていますし、ほっこりコメディとしては良さそうじゃあないですか。そう、途中まではいいんです。
給食センター撤廃に反対する給食のおばちゃんと、大分を盛り上げたい役所の職員(主人公)が女性の綱引きに挑戦。最初はチームワークもバラバラ、血のつながらない息子との関係に悩むシングルマザー、父親の介護を続ける女の子、リストラされた夫の分まで働く女性など、それぞれに事情があり、それでも綱引きの楽しさに目覚め、絆を深めていく。
という話だったはずなのですが、「綱引き大会で全国優勝したら、給食センター撤廃はナシにする」という約束がまず反故にされ、それでも「こんなに一所懸命になれるものを見つけたのは初めて」と大会に出場。大会ですっごく頑張る。と、その途中でブツリと映画が終わるわけです。一応補足があって、優勝できなかったようなのですが、給食センターはどうなったんだよ……?井上真央と玉山鉄二のラブストーリーは……??
っていうか、皆それぞれ大変そうだったの、どうなったのよ……とモヤモヤしまくり。

 

 

いいホラーがなかなかないので、ホラードラマとJホラーを見まくろうかなと計画中です。

片田舎で、ロックなヴァンパイア集団と戦う兄弟の憂鬱「ロスト・ボーイ」

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かなり前に見たホラー映画「ロスト・ボーイ」の話を書く。1987年の映画。


田舎町に引っ越してきた兄弟とその仲間になった奴らが、ティーンヴァンパイア軍団が対決するという内容。この映画の少し前にリメイクもされた「フライトナイト」が作られていたそうですが、たしかにちょっとフレッシュすぎるというか、「少年探偵団」感がある。「グーニーズ」を思い出すという意見には同感です。


でも、80年代のヴァンパイアのワルっぽさはたまりませんね。繊細で耽美で美しい、という一般的なヴァンパイアの世界観とは裏腹に、かなりワイルドでロックです。

 

こちらはDVDのジャケなんですけど、この感じ!たまらないですねぇ。キーファー・サザーランド、ワルですね~。革ジャンとでっかいウバイクとヴァンパイア。すごい組み合わせ!

 

以下、見ていて気になったところ。

・オープニングから不安を煽る感じ。昼の街の風景がひたすら流れ、怖いものがうつっているわけではないのに、何か闇を感じる。悪夢のなかで、何かが起きる直前の空気、みたいなものを映像化された感じ。
・兄弟は母の離婚で、祖父の家に身を寄せる。兄・マイケルは不良軍団に染まりかけるのですが、それがヴァンパイア集団だったというオチ。一方、弟はヴァンパイア対策として、遠回しにヴァンパイア漫画を読むように勧められます。それ役に立つ?
・バイク勝負をして、海に落ちるバイク。もったいない。
・弟に剥製をプレゼントする祖父。いやだ・・・


・度胸試しをして、不良の仲間に入るマイケル。だが、いつの間にかマイケルもおかしくなっていき、鏡にうつらなくなってしまう。だが、ここでマイケルは弟のサムに助けを求める。

・母は新しいデート相手を見つけるが、兄弟に振り回される。まぁ、ヴァンパイア集団が住んでる土地ですからデートなんてしてる場合でもないのだが。


・兄はヴァンパイアに変化しかけている。彼はまだ「半ヴァンパイア」。親である(感染源の)ヴァンパイアを殺せば、元通りに戻るというご都合主義。言語だとハーフヴァンパイアとかなのかな?「半」って直訳ね。

・ヴァンパイア軍団のマドンナの名前がスターちゃん。スターちゃんってすごい。

・サムは知り合った少年たちに、母のデート相手のマックスを殺すように頼む。彼が親ヴァンパイアだと信じていたサムだが、人違いだった。おっちょこちょい!
・本筋と関係ないですけど、アド街のBGMが突然流れます。ちょっと笑った。
・サムはヴァンパイアの巣穴を襲うが、逆襲されます。
・聖水とニンニクを混ぜたものを詰めた水鉄砲を武器にするサムくん。なんだか美味しそう。

 

・ヴァンパイア襲来。「シャンデリアの破壊」「ステレオに激突して、感電しつつ大音量のロックンロール」「聖水ぶっかけでドロドロに」「剥製の角の上に落ちてダメージ」みたいなアクションシーンが続きます。この派手さが80年代!たまりませんね!
・でも兄ちゃん、ヴァンパイアから戻れない。親は別にいる!
・ママがデートから戻ってくる。「急いで死体を片付けろ!」とか、ムチャクチャなことを口走る兄弟。
・マックス「私のせいだ。息子たちがハメを外した」
やっぱりマックスが親ヴァンパイアだった。もうだめだと思った瞬間、じいちゃんが車で家に突っ込んでくる。両津勘吉並みの行動力であります。その結果、木のクイが都合よくマックスにも刺さってすべては元通りに。
・じいちゃんはすべてを知っていた。
「サンタコーラはいい街だが困るよ。ヴァンパイアが多すぎてネ」

 

このアメリカンジョークみたいなオチがいいですね。剥製を作るのが好きなじいちゃん、ちょっと怪しいママの新しい恋人、何もかもが汚くてやかましくて、ダサイ田舎。テンプレのような鬱屈がたまらない。「ニア・ダーク」も大好きだけど、あの映画よりは軽やかに見られます。私は「フライトナイト」がそんなに刺さらなかったのですが、これくらい軽い方がバカバカしくて好きかも。ファッションも好き。

SLにカッパーフィールドという異色の組み合わせホラー「テラー・トレイン」

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1980年の映画「テラー・トレイン」を見た話。電車×ホラーって設定は好きです。
どうしても電車が舞台だとサスペンスが多くなりがちですが、ホラーとも相性イイですよね。ちなみに、リメイクのほうの「テラー トレイン」はなぜかゾーラ・バーチ主演なのですが、同じくなぜか「レスリング部の部員たちが殺人鬼に襲われる」というトンデモ設定。レスリング部と電車とホラーって、すごい異色の組み合わせですよね。しかもキャッチコピーが「地獄の車窓から」だし。
オリジナルのほうは、最近「スクリーム・クイーンズ」で私がドハマリしたジェイミー・リー・カーティスが主演(今もキレイ!)。過去、ある学生を深く傷つけた医学部生たちが電車で卒業パーティを開催するが、1人ずつ殺されていき…という、スリリングなホラー。

とはいえ、このホラーもなかなか味わい深いです。

 

 

この鼻メガネオジサンが殺人鬼なんだぜ。

マスクの出来に時代を感じます。


以下、見どころ。


主人公のアラナ(映画の中では「エレイナ」表記だった気もする)は、医学部生たちのイジメに加担してしまう。アラナに気のある男子学生・ケニーを呼び出し、ベッドに誘い込むも、ベッドの中で彼を待っていたのはなんと死体でした!というすさまじすぎるイジメ。
パニックを起こした彼は、ベッドの天幕のカーテンにグルグル巻きになり「ギャー」と叫ぶという、得体のしれないパニックを起こします。ちなみに、イケてない学生が履いていたのが黄色のブリーフ。初めて見た……。

 

 

そして数年経ち、大学最後の旅行を楽しもうとしているアホ学生たち。医大生なのにバカばっかりです。
電車(SLってとこに時代を感じる)を貸し切り旅を楽しむ予定ですが、当然そううまくはいかない。
まず刀で殺された青年・エドが死亡。彼はそれが仮装だと思い込まれ、放置されちゃいます。線路で死亡し、まっぷたつになるエド。そして犯人は、エドになりすまして車に乗り込みます。

冒頭の事件のせいで、いじめられっ子の青年は精神病院に入院したことがわかります。主人公は皆に流されたのかと思いきや、皆に同調しており、意外とクズで驚いた。つまり、被害者と鉄道関係者以外はクズなので安心して見られる映画ともいえる。

 

この後も「ビックリ系ジョークグッズの中に、本物の指がまぎれこんでいる」というドッキリ展開や、鏡に頭を叩きつけられて死ぬ若者が出てくるなど、だんだんと盛り上がっていくのですが、その一方で学生たちは「この鉄道の企画を考えたのはオレ」「いや、オレ」という喧嘩をしたり、浮気をしたり、アホ丸出しの行為を続けます。
そして、おおかたの生徒はずーっと電車内でやってるマジックショーを見ています。凝視していると酔いそうですね(やってるほうも見てる方も)。そして、ふと「金田一少年」の列車での連続殺人の回もマジシャンが出てきたなあと思い出す。ちなみに、調べてみたらこのマジシャン、デイヴィッド・カッパーフィールドじゃん!驚いたわ。
※私のイメージでは、カッパーフィールドってけっこうイケイケなマジシャンだった気がする。

 

しかし、車掌が頭を割られて脳ミソ丸出しの黒人青年を発見し、事態は急転します。スタッフはピリピリし、電車をとりあえすスピードアップさせることに(早く目的地に着くためか?)。ですが、死体は急に消えてしまい、事件の跡はもみ消されてしまいます。

しかし、なんだかんだで死体が見つかり、他の殺人も続く中、暴走列車を止めて生徒を調べることになります。
(この過程をいちいち見せられるのが昔の映画という感じ。)


アラナは冒頭の被害者・ケニーに謝るべきだと思っていますが(今さら)、ケニーがみんなを殺してまわっているのだろうか…?
結局電車はまた動き出します。

そして、マジックショーのマジシャンがケニーだったのでは…?という結論に至るアラナ。
どんどん仲間が減っていき、アラナも当然追われて殺されかけます。

檻に逃げ入ったアラナを棒で刺してくる男!なんか怖いけど怖くない!そして、メモスタンド(メモを刺すハリのついたスタンド)を武器として使うシーンは初めて見ました。アラナは怪しい人物を列車の外に突き落とすが、疑っていたマジシャンの死体が発見され、犯人は誰だったのか振り出しに戻る。なんと犯人は、マジックショーにいたもうひとりの女性マジシャン……そう、彼は女装していたのである!
アラナに勝手にキスした後、突然トラウマが蘇り、暴れまくるケニー。その瞬間、車掌が現れ彼を電車の外に叩き出す。哀れ、ケニーは氷河へ落ちて行ったのでありました。

 

これ、私は当時のキャストに詳しくないから女装とも見破れず、「お、おう」となんとか消化しましたが、当時のアメリカの人は「おいおい、女装じゃねーか!」と見抜けたのでしょうか?

当時のパリピがガンガン騒いでいるさまは「バカだな~」と思うし、それをいじめられっ子が復讐する!(でも好きな子だけ助ける)という王道スタイルは貫かれているものの、ところどころ異常。
ホラーにしても、イジメに死体を用意するという気持ち悪い発想。
恨んでいるにしても、脳ミソまで出すほど強くいじめっこを殴りつけるケニー。
「女装してました」という、現代なら通用しないだろうオチ。

そのわりに、殺しのテクニックや演出はさほど凝っていません。

当時は新しかったんでしょうか?


車掌のおじさんはがんばった。主人公でいいよ。もう。

13年おきに何しに来るんだこいつら「レイク・オブ・ザ・デッド」

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なんとなく見た2004年の「レイク・オブ・ザ・デッド」。内容は非常にヒドイ。怖くない・話がつまらない・メイクやCGおざなりというZ級映画のハッピーセットという感じの作品です。

 

釣り人ゾンビ。こいつのポーズはなんだ。野球拳の「セーフ!」のとこのポーズか。そして、こんなちゃんとしたゾンビ、本編に出てこないけどな!


覚えている範囲のヒドイ内容


・クラブに出かけた女の子、冒頭からカーセッ○ス
・突然女の子の両親が殺され、その遺体を目撃する彼女。そのことを引きずる

 

・そんな過去を持つ主人公・ベッキー。立ち直りつつある彼女だが、湖の近くでヒッチハイカーを乗せる。
・湖に出かけるも、ジジイに挨拶して無視されるベッキー(正直、意味がわからないシーン)。女の子と仲良くなる。
・その一方で、釣り人を湖に引き込む謎の存在が登場…!

 

・別荘まで送り届けたハイカーが、リンゴとみかん持ってくる。お見舞いか?
・なんだかしらんがイチャイチャする2人
・湖に入るが、このハイカー・スタンが何かに噛まれる
・唐突に死体も出てくる

・スタンは父親殺しの男らしい。彼に近付くなと警告されるベッキー。しかも、死体はなくなっている。
実は村は水没しており、ベッキーを無視したジジイもすでに死んでいる存在だった。この老人は、水没した家に秘密を隠していたのか?


・ここは13年ごとに被害者が出ている地域らしい。だって13は不吉な数字ですから!で押し切るパワー系ホラー映画。

・先般の謎の少女がやってくるが、家に連れていかれるはずが墓場に連れていかれる。
ここで釣り人ゾンビと遭遇するベッキー。顔全体がCGで緑になっていて、非常にチープ。
そしてスタンと再会するベッキー。
・ボートの転覆を目撃するベッキー。それは50年前の水死事故の光景なのだろうか?

 

・ここで死者っぽい怪しい奴らがベッキーとコンタクトを取ろうとする(というか、襲う)シーンが続きます。
口から水だしたり、鼻の横から水が漏れてきたり、腐りかけの人(の演技)は大変ですね。


・謎の少女が幽霊だと疑うベッキーだが、彼女は本当に生きている人間だった。ちなみに、ドールハウスの窓越しにこちらをじっと見ている…というシーンがけっこう怖い。
(ドールハウスを眺めていると、その窓から人の目が見ている。サイズ感とビジュアルが面白いので印象に残った)

 

・スタンはベッキーがおかしくなったと思っているが、死体がガンガン発見される。少女の死体も見つかるが、それは謎の少女の双子の遺体だった。しかし、死ぬ人のパターンに変化が出てきているのでないか?と考えるベッキー。
・スタンと合体するベッキーちゃん。色っぽくないシーンが続く。

・しかし実はスタンは彼らの仲間であり、父を殺して自殺していた。
「これで好きなだけ殺しまくれるぜ」とか言い出しますが、ベッキーは辛くも逃亡し、全員時間切れで腐って終わり。(13年目の縛りがあるから。ゆるい縛りだけど)

 

※あまりのつまらなさに記憶が混濁している可能性あり。こんな話だったと思うけど、自信がない。

 

つまり、13年ごとにゾンビが湖から出てきて人を殺していたのですが、それにベッキーが巻き込まれ、死者に騙されて恋愛もどきまでしちゃった。でも彼は死んだわ!助かった!ということらしい。しかしながら、ベッキーの両親の死と本筋が関係しているのかは、よくわからない。というか、後半になったらベッキーは親のことを忘れてると思う。

 

湖には海や河川と比べると、どことなくノスタルジーがあるのでしょうか?にしても、謎めいたミステリーにしようとして、思いっきり浅い話になってる。前半の伏線もほぼ役にたってないし。

 

しかし、湖畔に住む人間が恐れをなして全員どっかにいっちゃったら13年おきに何するんだ。バーべキュー大会とかしそう。そっちの方が見たいぞ。そういや、「ゾンビ×バーベキュー」ってホラー映画、ないですね(あったらごめんよ)。キャンプに行ったリア充軍団がゾンビバーベキューの材料になるって映画、どうでしょう?バラバラにして串に刺したり、丸焼きにしたりしたらいいじゃない。焼きそばもやればいいじゃない。最後はキャンプファイヤーでゾンビ全員焼いて終わりでいいじゃない。

招かれざる客は義母?それとも、私?「ゲスト」

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韓国映画「箪笥」のリメイク作品である、アメリカ映画の「ゲスト」を見ました。

義母が殺人鬼であり、かつ自分の母を殺したのではないかと怪しむ少女。だが、そこには衝撃の真実が隠されていて…という、わっかりやすーいサスペンスです。
どちらかというと、ゲーム原作の映画「サイレン」を思い出させる構成でもあるのですが(ちなみに、ゲームと映画は別モノです。映画にもこわっ!って部分はあるけど、ゲームのほうが1億倍くらいオリジナリティあるし怖いぞ)。でも、そんなこといったらはっきりネタバレするね。この映画もユニーク。よくできてるなあ、と感心する。

 

 

 

特に言うことがない、ホラーとしては「平凡」。ただ、韓国映画のリメイクだからか、幽霊の描写がグチョグチョしていてアジアっぽいような気もする。Jホラーでもそうですが、幽霊の全貌をはっきり出さない・音や構図で怖がらせないつくりというところに共通点があるか?

ということで、特にバカバカしいところもなく、淡々と展開します。

 

 

アナは闘病中の母親を火事で失うが、その時の記憶がないまま、ずっと精神病院に入院していた。だが、退院するも、義母・レイチェルとの関係性に悩む。姉・アレックスだけが彼女の頼りだ。

アナは恋人のマットと再会するが、レイチェルは彼を嫌っている。

 

その一方で、母の亡霊を見るアナ。そして、マイクは火事の日にあるものを目撃したという。そのことを告げに夜、こっそりアナのもとに来ようとしたマイクだが、彼は事故で死んでしまった。しかしアナは、マイクが彼女のもとにやってきて「母の警告を無視した」と呟く。彼の背中の内側から、手がひっかいているのが見える。背骨もぐんにゃり曲がっていた。
マイクは、レイチェルに殺されたのか?

 

幽霊を目撃したせいで、ホームパーティをめちゃくちゃにし、レイチェルを怒らせたアナ。
だが、彼女はレイチェルの大事にしているネックレスが盗品であると推理し、彼女がある家族のもとにシッターとして侵入し、彼らを殺してネックレスを盗ったという結論に至る。

 

彼女は警察に行くも、そこにもレイチェルの手がまわっていた。
だが、姉のアレックスがレイチェルを殺し、アナを守ってくれる。帰宅した父に、アレックスを責めないでと頼むアナ。
しかしながら、父は告げる。
「アレックスは火事で死んだじゃないか」

 

実は、火事はアナの管理不足で、ガソリンにろうそくの火が引火して、母と姉ごと吹き飛ばしたのだ。しかし、父はその時にはレイチェルと不倫しており、病気で苦しむ母を裏切っていた2人のことを、アナは無意識に強く憎んでいた(しかも合体を目撃していた)。そして、死んだアレックスを自分の中で作り出し、支えにし、姉の人格でレイチェルを殺した。

アナはレイチェルが改名したことを怪しんでいたが、それは元恋人のDVから逃げるためだった。


パトカーに乗り込む娘を、黙ってみている父。

しかし、なぜアナはある一家を殺した殺人鬼の女性・ミルドレッド=レイチェルだと思い込んだのか?なぜ、ミルドレッドを知っていたのか?彼女は精神病院に戻されるが、その向かいの部屋に収容されている人物こそ、ミルドレッドだった。

 

 

というオチ。ちなみに、「箪笥」とは設定がかなり違いますし、おどろおどろしさ(韓国のオリジナルのほうがドロドロっとしている印象)も段違い。
ガソリンが引火するくだりは、バルブをちゃんとしめなかったアナが悪い!ろうそく置きっぱなしにしたアナが悪い!みたいな流れなのですが、なんだかねぇ。そもそも管理不足な気がするが。

 

ということで、特に話すこともないのであります。おわり

最初から最後まで全裸の吸血鬼「スペースバンパイア」

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昔の映画ばっかりですが、名作「スペースバンパイア」を見た話。監督はトビー・フーパー。

 

ハレー彗星(昔の映画や漫画でよく出てきたハレー彗星!)と一緒にやってきた宇宙船。そのなかにいた人間をお持ち帰りしたら吸血鬼(人間のエネルギーを吸い取るので、血は吸わないけど)だった!というお話。

 

 

すごくカッコイイけど、なんでくくりつけられてるんだ。しかもちょっとTENGAっぽい。

 

以下、気になったところ。

・宇宙船の中にはオールヌードの美女がいます。しかも、お持ち帰りしたら動かなかったのが生き返るし、キスで精気を吸われたりするシーンもあります。とはいえ、今の時代、刺激的な映像でもないのですが。
・美女をビスケットで釣ろうとする警備員。かわいい。


・実は彼らは「吸精鬼」だということがわかる。日本語に直すと変だなあ。
・シワシワ死体が生き返り、人を襲います。なお、男が男を襲うシーンもありますが、淡々としたものである。ちなみに、精気を吸わないと爆発するという謎設定。

・被害が広がり、諸悪の根源である主人公・カールセン大佐にも危機が迫る。
・ゾンビ化した人がヘリにしがみついている、ある意味衝撃的なシーンがあって驚く。


・この被害を食い止めるために核を使おう!という、ホラー映画によくある安易な考え。なお、人間の霊魂は光となって空をのぼり、目に見える生命エネルギーになります。それが宇宙人たちに吸い取られていく感じ。彼らは知識を得るために人間と交わっているらしい。吸血鬼なんだかゾンビなんだか宇宙人なんだか、もう何がなんだかだんだんわからなくなってきます。
・よみがえった人たちに襲われている生存者、意外といっぱいいる。人間はまだまだ元気です。

 

・女ヴァンパイアは、カールセン大佐の理想の女性そのものである。彼女を求めるカールセン大佐は男ヴァンパイアを殺し、女子ヴァンパイアは自分ごと刺し貫く。なお、この時にカールセンは素っ裸です。マジメなSFなのに、素っ裸率が異常に高くてシュールな印象もある。
・2人はつながったまま、精神エネルギーの渦の中に入っていく。

 

 

みたいな話なのですが、襲われているシーンがうるさすぎて、本筋のほうを全然覚えていない。ロンドン市内が大炎上している映像など、インパクトのある映像も多いので、そのうちリメイクされそうで今から怖い。でも、この映画のキモは全裸だから無理か。

SF×パニック映画という印象が強く、ホラー映画として見るとちょっと物足りないかも(この時代のスプラッターはドロドロでインパクトが強いし)。楳図かずお「14歳」の宇宙人襲来を彷彿とさせるので、ほんのり好きですが。でもあの漫画だと、直接合体して精気を吸い取っていましたね。

ポスターがとにかくカッコイイ映画でもあります。


とし子宇宙へ!ディスコ感すごいホラーSF「スペースインベーダー」

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1986年のアメリカ映画「スペースインベーダー」。昔よく、テレビ東京の午後のロードショーで流れていた印象。家の裏にUFOが着陸し、家族や教師などがどんどん侵略(乗っ取り)されていくというお話です。

有名な話ですが、以下、気になったところと流れをまとめていきます。

 

 

「マーズアタック」のアレにも似てるけど、なんだろう。すごいよ!マサルさん感がある。野球大会の回の「とし子宇宙へ」を思い出した。こんなとし子嫌だけど。

 

 

・ほほえましい一家の屋敷の裏山に、ミラーボールみたいなモンが落ちてくる。UFOらしい。
・様子を見に行ったパパ、朝になると変になっている。首にあるキズが目印か?たしかここで、フリスクを入れたコーヒーが出てくる。まずそう。
・保健室の先生だけが、主人公・デヴィッドの味方。家に帰ると、父親が消えていて、警察が様子を見に来る。父親は友達のパパ(同僚)を連れて、裏山から出てくる。そして夜、パパがママを連れて山に入っていく。

 

 

・ママもおかしくなり、翌朝、生肉をモグモグする。担任の先生もおかしい。カエルを食べている。クラスメート(パパに裏山に連れていかれた人の娘)もおかしい。
・デヴィッドは担任の車の中に隠れて、後をつける。裏山の地下は、宇宙人のアジトになっていた。くっきり二重の宇宙人(でっかい塊。タートルズのクランゲみたい)がいて、見つかってしまう。

・保健の先生を連れて戻る少年だが、そこには何も残っていなかった。先生もデヴィッドを疑う。
・だが、たまたま来た作業員が地面を調べていると、地下に吸い込まれる(砂の渦に巻き込まれるような感じ)。

 


・追い詰められる保健の先生・リンダとデヴィット。彼らは地下に隠れ、閉じこもる。

・突然の地震で、床が割れてパーティーセットみたいなUFO?が出てくる。
結局、リンダとデヴィッドは軍隊と協力し、宇宙人たちと戦うことになるのですが、その一方で宇宙人に操られている人もいて……という感じ。
・宇宙人がロケットを大爆発させたり、軍人が吸い込まれたり、言葉で意思疎通をしようとした人が消されたり、担任教師が裏ボスのように登場したり、とにかく目まぐるしい。説得を試みるデヴィッドだが、結局先生は宇宙人にむぐむぐ食べられる。リンダは首にチップを埋め込まれそうになるが、なんだかんだで助かる。
だが、デヴィッドはパパとママに捕まり、宇宙船は飛び立つ。

という夢を見たデヴィッド。だが、夢と同じことが現実に起こりつつある……。

 


というラストでしたね。夢オチ発覚前の展開を全然覚えていないのですが、印象深いのが
・肉団子が本当に憎たらしい顔をしている
・だんだんと、まわりの人間が変化してしまう系の映画のなかでは、かなり震える怖さ。今やったら絶対陳腐な演技になりそうだけど、この時代の映画にありがちな「支配されて心を失う」描写の怖さは、その後の時代のそれより怖い。ホント、親が変わっちゃった系演出では私の中でベストホラー「のび太のパラレル最遊記」くらい怖い。
・裏山のディスコ感がすごい(当時の照明のバリエーションがそういう感じだったんでしょうね)。

 


それに引き換え、小さい少年・デヴィッドと、かわいい保健の先生が手を取り合って逃げるシーンなんかは本当にかわいいです。血縁関係もなく、恋愛感情もないため、お互いを守り合う理由もさほどないコンビではあるのですが、よりどころのなさ、みたいなものを強く感じることができました。

 

シュレディンガーの猫って言いたいだけだろ!「ベビー・ルーム」

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なんでうちに来たんだかわからないけど、TSUTAYAディスカスで頼んじゃってたみたい。スパニッシュホラーが見たかったんですかね(当時)。「スパニッシュ・ホラー・プロジェクト ベビー・ルーム」。2006年のテレビドラマでした。

 

 

思いっきり「シャイニング」。

 

 

いや、借りたのを後悔するほどに、なんといいますか、中途半端な印象。見た内容をまとめてみよう。

 

 

昔。かくれんぼをしていた男の子が、廃屋の中にある水たまりに引き込まれる。一緒に遊んでいた女の子は、廃屋から出て立ち去る男の子を追いかけるが、そのまま消えてしまう。
今では、その女の子は老女になり、その廃屋を見守り続けていた。

 

 

廃屋の中に水たまりがあるのは「うーん、まあ、そういうこともあるのかねぇ?」という感じだが、正直モヤモヤ。突然引き込まれるのは怖い。しかし、その後、家からスタスタ立ち去る謎の幻影として登場するのが謎。幼児にしても、ムチャクチャ早足。終電間際のサラリーマンみたい。

 

 

そして現在に話がうつる。
夫・フアン、妻・ソニア、赤子の3人家族が、この家に引っ越してきている。だが、フアンはベビーモニターで、赤ちゃんの部屋に誰かがいるのを見る。そのことに関して、見間違いかそうではないかを喧嘩する2人。新しいベビーモニターを購入するが、やはり男が映り込む。フアンは侵入者を撃退しようとして、嫁に斬りかかってしまう。

 


妻は出ていき、夫はホテルに移動する。

記者をしているフアンだが、仕事に身が入らない。しかも、ポスティングをしていた人を犯人と間違えて引き倒してしまう。ベビーモニター越しにだけ、男を見ることができると気が付いたフアン。
超心理学の先生になぜか相談し、アドバイスをされる。フアンの家には、妻と子を殺した殺人鬼がいる。なぜか平行世界の話になるが、先生は深入りしないように警告する。

 

 

つまり、過去の亡霊の話かと思いきや、まさかの平行世界の話だったみたいですね。パラレルワールドの出来事らしいけど、じゃあ冒頭の話はなんなのよってことになりますよね。平行世界に引きずり込まれるってどういうことよ。

ベビーモニターを買い占めたフアンは、自分と同じ顔の男が、妻を殺しているところを目撃する。怖くなり、モニターを全壊させるフアン(アホ)。

 

 

彼は平行世界と干渉してしまった。

嫁が家に戻ってくるが、フアンは鏡の中に平行世界の殺人鬼を見るようになる。また、記憶を失うことも増えた。
嫁に電話をしたら、謎の男が電話にでる。家に戻り、よくわからないけどガンガン喧嘩をするフアンとソニア(逃げるか逃げないか、みたいな話なのだが見ている側も正解がわからないのでどうにも思わない)。
子供の姿が消え、なぜかフアンはソニアを殴って倒す。そして、モニター画面に映る男と会話する。

 

 

ソニアが意識を取り戻すと、優しいフアンと我が子がいる。だが、彼女が夫につけた傷が消えている。あのフアンは誰なのか?妻は絶叫する。そして、ベビーモニターの中で、傷があるフアンが子供を見つめている。

 

 

モニター越しに犯人のいる世界が見えるというのは面白いですが、平行世界を扱っているわりに、話の筋が非常に曖昧なので、説明もまあまあ適当です。めんどくさそうなイジワル姉夫婦とかも出てきたので、そっちが死ぬのかと思いました。非常に頭のワルイ平行世界の話って感じ。何より、赤ちゃんのことさほど大事に考えてないのよね。「ベビー・ルーム」なのに。

 

「イット」を初日で見た話と、最近見た映画の話

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いろいろあって、またブログを放置してしまいました。

・ウォーキング・デッドS8のスタート

・病気治療

・なんだかんだいって仕事

この3点で忙しかったのです。ブログで新しい試みをしようかな~というか、イラスト漫画やりたいな~と思っていたのですが、やっぱり描いても気に入らなくて書き直したりしてて、あんまり進まないですね。

 

 

さて、みなさんはウォーキング・デッドを楽しんでいますか?

S8に出てくる「ニーガン」たち(ちょこっとだけ登場してすぐ退場してる人たち)の演技がスゴクいいので、それだけでもワクワク。こう、ここまでふりきった悪い奴だと演じている人も楽しいだろうなーと思いながら見てます。ヒルトップの元リーダー・グレゴリーの小物ぶりもすごい。ただ、やっぱりキャロルがすき。

 

 

あと、病気のことですが、ちょこちょこ具合が悪いところが出てきて。久しぶりに人間ドック的なものを受けたら、ちょっと腎臓が悪いらしくてビックリ。まあ、それはまったくたいしたことないのですが、ちょこちょこ病院に行く羽目になってます。麻酔が効かなさ過ぎて抜けなかった親知らずも、とうとう大学病院で抜かなきゃです。とりあえず3つの科にかからないといけない。

ちなみに、耳の調子はかなりよくなってきましたが、相変わらず不眠症は治ってません。夜の方が仕事の集中力が高まるんですよね。外も静かだし。

 

 

ということで、言い訳はこのへんにして、最近見た映画の話。

 

映画館でもちろん!初日に!「IT」を見てきました。

「IT」なのか「It」なのか「it」なのかわからなくなるから、「イット」でもいいかしら。

意外と混んでいたのでびっくり。ただ、初日だからなのか、配給会社のキャンペーンでコスプレピエロがいて、撮影会をしていた。そのクオリティの低さに泣いたね。若いギャルはキャピキャピ写真を撮影していたのですが(たぶん、映画を見にきたわけじゃない人・・・)、衣装もメイクもぼんやりと「なんかちがう」「なんか、安い」のが悲しい。これは明らかに発注した人が悪いと思う。

 

想像していた通り、続編があることがラストでわかりましたが(今作は子供篇、おそらく続編は大人篇)、とにかく子役たちが達者でカワイイ(公開されているオフショットを見たけど、それもかわいい)し、ヒロインがむちゃくちゃよかったですね。しかし、排水溝の中から子どもを誘うシーンはオリジナル補正がかかっているのなのか、そんなに怖くなかった。最初の登場シーンはもっと怖がりたかったなあ。あの、暗闇で光る眼の圧倒的な悪の力、みたいなものをまた感じたかったのですが。

しかもリメイク版のピエロは「なんか茶色い」「アフロが小さい(ので、ハゲ感がある)」「歯が細かくギザギザなので、他モンスターからの既視感がすごい」。イソギンチャクみたいな歯は怖いっていうより、「どうねじまがったらそんな歯になるんだよ」という気持ちしかないです。

 

また小説を読み返したくなった。小説のトンデモ展開(と私が勝手に思ってる性描写)がなかったので、ある意味がっかりしたような、安心したような感じ。

とりあえず、ホラー映画慣れしていない人を連れて行ったら、ものすごく怖がると思う。それは絶対。

 

あと、レンタルしたものの話。

 

・口裂け女VSメリーさん

「貞子VS伽椰子」の影響で、VSシリーズを勝手に真似ている作品が増えましたが、この映画もなかなかヒドイです。メイクはすごくいいのですが、脚本があんまり・・・

口裂け女とメリーさんが実は男を取り合った姉妹だったという設定(ね、とんでもないでしょ)はなんなのか。ある女性が自分の口を裂いて、口裂け女に変貌するというシーンだけはたしかに怖い、というよりも痛いのですが、森の中で口裂け女とメリーさんが戦うシーンがシュールすぎる。そもそも、メリーさんって何するキャラだったっけ?というモヤモヤを全く解決してくれないので、せめてそこは説明してほしい。

あと、オープニング部分で、女子高生の「ねえ、口裂け女の話、知ってる?」みたいな噂話の声が挿入されているのですが、この噂話が死ぬほど棒読みなので、そこはちょっと面白かった。今時、じっくりと口裂け女の話して女子高生なんているか?

 

・キラークラウン 血の惨劇

ジャケ借りして失敗した映画。クラウン恐怖症の女性の前に、クラウンが何度も現れて命を脅かすという内容ですが、撮影場所が「家(スタッフの家?)」「バイト先の店」「車の中」くらいなので、低予算映画っぽい。

ただ、ピエロのメイクは「IT」よりもまだよかった気もする。デュークボックスの電源を入れたピエロが興奮して、ソロで吠えまくるシーンはなかなかクレイジーで面白かったですが、オチが今年度最低かもしれない。「は?何言ってんの?」と言いたくなるくらい、意味不明でした。

しかし、ホラー映画でアイスクリームカーに乗っている人のキチ率の高さはすごいなあ。

 

・ザ・ゲート

かなり前の映画ですが、DVD化されたばかりらしく、借りてみました。

自分の家の庭が魔界の門になっちゃった!と、姉弟が悪魔たちと戦うオカルト版ホーム・アローンみたいな印象の話。テンポがいいし、登場するカルチャーが全体的に古いのも面白い。ちょこちょこ出てくる小鬼の造形が少し古い(マペットをコマ撮りしているのかな?)のも、この時代なら許せます。古いホラー好きな方は要チェックですね。私は初めて見たけど、面白かったです。

 

・人狼ゲーム マッドランド

人狼ゲームの最新作。今度は村人が全員「狂人」で、人狼側についているという話。

用心棒と予言者だけが村人側で、あとは人狼と狂人。全員敵!という設定なのですが、まあよく新設定をひねり出したなあという印象。

ラストも、また一味違うバッドエンドとハッピーエンドの間のような終わり方です。

このシリーズのなかから土屋太鳳ちゃんがブレークしたせいか、この映画自体がアイドル女優の登竜門みたいになっちゃいましたけど、どのタイトルも印象はそんなに変わらないんだよな。ただ、土屋太鳳ちゃんの悪に走った時のギラギラぶりはすごかったので、そりゃあ売れるよと思いました。

 

・逆殺館

チンピラたちが、身代金目当てで女の子を誘拐するも、その女の子が実はヤバい奴で・・・というシンプルな設定ですが、この映画に関しては幽霊のメイクがおそろしく怖いです。今年見た映画のなかでも、もっとも怖いかも。それくらい出来がよかった。でも、話の中に「炎上する車」が出てくるのですが、この炎上車のCGだけ浮いていたのが面白かったです。

そもそも、森の中でガソリンまいたら車じゃなくて森が燃えない?というツッコミどころもありましたが。幽霊だけでも見る価値あり。「REC」レベルの血まみれデブ幽霊がちょこっとだけ出てきます。

 

・ジェーン・ドゥの解剖

私はこの映画好きだなあ。

身元不明の死体が運び込まれた安置所。保安官に頼まれ、死因を調べる安置所の親子だが、奇妙な出来事が次々起こり、翻弄されていきます。

舞台で繰り広げられる濃密な2人芝居を見ているような素晴らしい脚本だったし、導入もオチも好き。素晴らしい。お父さんを演じている俳優さんの演技もいいし、甘さのかけらもないホラー映画らしい展開もアリ。しかも、しっかりグロいシーンもあります(私はグロはそんなに好きじゃないけど、ホラー映画の調味料みたいなもんだから)。とにかく後味が悪く、ムカムカしつつ、とにかくじんわり怖い。ひとりで夜中に見たら、ホントに怖いと思う。

この映画、お芝居にしてくれないかなあ。

 

・ハウリング

これも見たつもりで見てなかったです。

療養のために参加したコミュニティが実は全員オオカミ人間!夫もオオカミ人間に!という美人妻の話なのですが、こういう「実は村の人間が全員○○」って話は好きです。

そういえば、一昨年くらいに見た「人狼村」は面白かった(コメディだけど)。「変態村」なんてのもありましたね。

最近だと、カニバリズムもののほうが多い印象ですけど。

この映画もラストが秀逸です。

 

あと、ちょこちょこ見てる映画をざっくり。

「スポットライト 世紀のスクープ」→話がどう進むのかな?と思っていたら、いつの間にか終わった。予想していたのと違う展開だった。

「進撃の巨人」→ずっと笑ってしまった。長谷川さん、大好きだけど、やっぱりあれはコントにしか見えない。後ろからヒロインにリンゴ食わせたり、ジュークボックスで曲聞きながらシャンパン飲んでたり、少女漫画みたいなキャラですね。何より巨人が全然怖くないですね。もっと肌質とか歯とかきったねぇ感じかと思った。「働くおっさん劇場」に出てた人みたいな巨人を期待していた私が愚かでした。

「ルームメイト」→洋画の焼き直しみたいなサスペンスでした。主人公が交通事故の被害者なのですが、病院で出会った看護師と仲良くなり、ルームシェアするも・・・というお話。延々と保険の話が出てきたので、見終わった後も保険のことばっかり考えてます。

 

とりあえず、まったりとしたホラー映画が好きな方には「ジェーン・ドゥの解剖」はおすすめです。

最近見た映画。

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3月に親知らずを抜く手術をすることになりました~。

毎年、「来年こそ仕事をセーブして本読んでホラー見ていっぱいいろいろ文章書きたい」と思うのですが、ちょこちょこやっているうちになんか、ごちゃごちゃして終わる。

 

 

とりあえず「全員死刑」を見たいなあ。

 

 

最近見た映画の話。

 

 

・ローン・ウルフ

盲目の老人が、謎の狼人間の襲撃と戦うお話。

老人の寂しさと孤独が描かれていて、じんわりと悲しい。それでいて狼人間たちのルックスのもっちゃり感がすごい。でも、すごくしっかりしたメイクなので、あえてだとは思うんですけども。

 

 

・プリズン・エクスペリメント

これは何度も映画化されている話ですけども、私の大好きな映画「es」とたぶん題材は一緒。

学生たちが看守役と囚人役に分かれて、それを演じながらどう変わっていくかを観察される実験の話。ただ、今までの作品とは違い、実験する側の大学教授のことも描いています。

この教授の考え方がまぁ危ういのですが、ラストはなんとかなりました、という感じで終わります。

看守たちが悪びれていないのが、ちょっと胸糞悪いですね。ただ、現実はあんなものなのかも。

全体的に作りがチープなのも(大学の教室を作りかえて実験用の檻にしているという設定もありますが)、リアルと言えばリアル?

 

 

・ドント・スリープ

寝たら老婆に殺される!という、よくわからない設定。

どことなく「スペル」の影響を受けているような気もしますが、そんなわけないか。

主人公が双子なのですが、1人の女優さんが演じ分けているのは面白い。

ただ、すごく頑張っているなあという印象がある反面、あまり怖くないんですよねぇ……。

 

 

・チャイルド・プレイ チャッキーの狂気病

なんと、チャイルド・プレイの続編。いつまで続くのでしょうか。

前作のことをすっかり忘れている。1~4くらいまではまだ覚えているのですが。

ただ、ファンにも嬉しいのが、チャッキーが大量湧きすることと、ティファニーも出てくるとこかな。

意外とグロシーンもしっかりしていて、チャッキーの動きとか表情もいいんだよなあ。

まとまりのいい映画だとは思う。ただ、ちょこちょこ怖いけど、チャッキーに襲われるシーンとか、狙われている!というシーンには怖さがないんですよね。物理的に「痛そう」とか、そういうシーンが多い感じ。

 

 

・グリーンルーム

パンクバンドが、殺人事件に巻き込まれ、ライブハウスの楽屋に閉じ込められたと思いきや、今度は立てこもる羽目に!彼らは生きて外に出られるのか!?そして、襲撃者たちの思惑は!?

この映画はかなり面白い!絶望的な状況からどう報復するのか?というところも見どころなのですが、田舎らしく、猟犬?闘犬?を放って襲わせるのもスゴイ。しかも、これがラストの微妙なアクセントにもなっているのです。

ラストがちょっと新世紀ヴァンゲリオン風なのも面白い。絶望の投げやりエンド。

 

 

・シークレット・オブ・ハロウィン

こちらはかなりユニークな作品。

映像の見せ方にかなりこだわっています。仮面の中に電飾を入れて光らせたり、スケートボードや花火を効果的に使ったり。その中身は、田舎の町を出て行こうとする青年と、いじめられている元幼馴染。いじめをやめない、主人公の友達。早熟な同級生の女の子。閉塞感のある町に住む高校生たちが、ハロウィンのある出来事を境に、大人になる。

最初はもっとシンプルなホラー(いじめられっこがいじめっこを殺す、みたいな話)を想像していたのですが、ものすごく悲しい話。それでいて、けっこう怖いシーン(ワッ!と驚かすような内容ではないのですが、ハロウィンメイクの子供が登場するだけでビビる)もあります。

 

 

あと、最近見た中では「ルーム」もよかったです。おもしろかった。子供の声がすごく耳にきたけど、内容的には仕方がない(私は病気して以来、少し耳が悪いです)。

Huluにきた「バクマン」もみたけど、あれは漫画とは別物なのでしょうね。面白い演出が多かった。

 

 

あとまだ見た映画あるけど、このへんで。このなかから勧めるなら、無難に「グリーンルーム」かなあ。

 

よーし!じゃあゾンビとバスケ対決だ!「死霊ゾンビ伝説 ヘルデモンズ」

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こちらのブログを放置しすぎですが、久しぶりにいい映画を見たので。1989年の映画「死霊ゾンビ伝説 ヘルデモンズ」。DVDジャケットに「THE LAUGHING DEAD」って書いてあったけど、こりゃ笑いますよ。

 

 

 

このジャケット汚くない?

 

 

登場人物は信仰を失った牧師。牧師でありながら、シスターと関係を持ってしまったことをグジグジ悩みつつ、メキシコへの考古学ツアーに出かけます。
よくわからないけどついてきた家庭不和の少女・ローリー(しかもこの子、日系人なのよね)、たまたま参加した(にしてもできすぎじゃないか)牧師の元恋人である元シスターとその子供・アイバン、スピリチュアルに傾倒している謎カップル、教授のアシスタントをしているという美青年・カル、うるさいおっさんなどがツアーに参加している。

 

 

だが、バスは途中で何かに激突!
そこにあったのは、なんと、子供の死体だったのであります。そこに部族が登場し、うっすら踊って退場。死体の縛られ方が古代マヤ族のやり方といっしょだった!?という話になるのですが、「死体が蘇らないように」ということらしい。つまり、古代マヤでは死体が蘇っていたのでしょうか。

 

 

シスターは今でも牧師のことを恨んでいて、しかもワガママ息子・アイバンは「悪魔の子」と言われています。シンプソンズのバートかな?

そして目的地であるメキシコでは、謎のおじさんがピアノをつまびいている。その家には、なぜかアイバンの肖像画が飾られている!
アイバンが狙われているのはまだしも、なぜ肖像画を飾るんだ。
しかもなぜか、メキシコに着いた時点で牛ふんのアップも挿入されます。

 

 

悪魔祓いを頼まれた牧師は、この謎のおじさん→ウムツェック博士の家を尋ね、悪魔を体内に取り込んでしまう。悪魔に魅入られた牧師はその夜、うるさいおっさんを殺してしまう。
しかも、部屋に入り込んで猛烈ビンタ→そのまま首がちぎれて窓の外に飛んでいく→下にあったバスケットボールのゴールにダンクシュートという流れ。

あとから来た警察は、そのイラストを描いてます。何のためにかは知らない。

 

 

彼らの中に殺人犯がいると思った警察は、ホテルの扉を締めきってしまう。
気が付いたら警察もゾンビになり、警察に文句を言った運転手はゾンビに首を絞められ、バスで頭を潰される。それを止めようとした人も、バスに轢かれてしまう。
ローリーは外に逃げようとするが、外にはゾンビがウヨウヨしている。
もう、このあたりからおかしい。噛むとかじゃなく、首絞めしてくるゾンビって器用ですね。

 

 

ここらへんでアイバンは部族にお姫様抱っこでさらわれ、BGMには「DEATH DEATH DEATH♪」と陽気なクラブミュージックみたいな曲が流れてます。

ツアー客は閉じ込められたホテルで大喧嘩をするが、牧師が犯人と見抜いたカルはそれを指摘したことで、牧師は目から血を、口から緑のゲロを吐いてしまう。忙しすぎやしませんかね。
しかもホテル受付女性の頭をパンチ粉砕、そのへんの人の腕をねじきるという荒業に出ます。
その後、突然壁をブチ破って異世界へ。その壁に残されていた文字を見て、カルとローリーは古代マヤ族が関わっていることを確信する。

この絵文字が、どう見ても古代マヤっぽくないのがすごい。

 


その頃、ウムツェック博士は子供をガンガン殺していた。
「もうすぐ俺の後継者が来る!そうしたら、俺は投資ブローカーになる
と断言する博士。コイツ、アホなのか?

 

 

ローリーは「バスケして、負けたほうが生贄になるんじゃないかしら」と新説を唱え、カルに無視される。
しかし驚くなかれ、これが伏線なのであります。

 

 

生き残っていたスピリチュアル夫婦(ウィルバーとクラリス)、カル、ローリー、忘れかけていたシスターの5人は、とりあえず牧師のためかアイバンのためかはわかりませんが、敵のアジトである異世界へ飛び込むことに。
しかも、その扉を開くのに、スピリチュアル夫婦が愛好していたクリスタルが使える!という衝撃的な伏線。別にスピリチュアルに傾倒していなくても良かったんじゃあ……??

しかし、それぞれが幻覚を見るはめに。シスターは息子のアイバンがマツケンサンバみたいな恰好で出てきて、冷酷なことを言い出すので驚く。しかもゾンビもウヨウヨ!

 


ウムツェック博士は首に小僧寿しチェーンの寿司容器みたいなものをぶら下げながらご満悦であります。

なんとなく5人とも博士のもとに辿り着くが、カルは「死のゲーム」を博士に持ちかける。

すると突然、ゾンビたちが生首でバスケットボールを始める。いや、はずまねぇだろどう考えても。
そして、突然夫婦もシスターも参加して、バスケ大会が始まります。

(首じゃなくてボールになります)
それを見ながら、ガム噛んでる博士の部下。素なの?

 

 

バスケをしているうちにゾンビに襲われてうやむやになり、カルが呪文を唱えたらなぜか恐竜が出現し(これが人間側の味方の神らしいけど…)、今度は恐竜同士で激しいしばきあいが始まります。

 


そして、シスターは「あなたを愛してるの!」と牧師に告白。すると、牧師は急に戻る。
アイバンを助ける牧師。当然アイバンは怯えるが「おいおい、もう怪物じゃないヨ」とか言い出す牧師。いや、人は殺しましたけど…。

異世界のドアを塞ぐためには、なんとその世界の鍵穴(さっきまでバスケゴール)に鍵となる石を投げ込む必要があった。そこで、アイバンが代表して投げ込み(神父「君がやれよ!」と急にフランク)、彼らは日常世界に戻る。

 

 

という、トンデモナイ話。
しかし、バスケでゾンビと対決したり、恐竜同士のバトルが始まったり、冒頭のダル~イ数十分を我慢すれば面白いです。冒頭がひたすらただのバスツアー。うるさいおっさんの話をリアルに聞き続けなきゃいけないのです。

 

扉の隙間からチラチラ見てるゾンビがかわいい「スペースゾンビ OZONE!」

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1986年の映画「スペース・ゾンビ OZONE!」を見ました。
84年にも「スペース・ゾンビ/吸血ビールス大襲来」という映画があるのですが、有名なのはどちらなのでしょうか。この映画はタイトル通り!?オゾン層の破壊のせいでゾンビが爆誕してしまうという衝撃的なストーリー。
おそらく、石油産業を絡めてきたあたり、環境破壊とゾンビを結びつける流れを作りたかったのでしょうが、残念ながらムチャクチャです。

 

 

 

初見の人にはなんだかよくわかんない汚いジャケット。1回見た私も、何がなんだかよくわからない。

 

 

舞台は田舎。感染した人たちは緑のゲロを吐いてガクガクし、そのままゾンビになるのですが、いわゆるゾンビって顔色が悪くなり、グレーもしくは白になる印象がありますよね。この映画に関しては、それを通り越して顔がドロドロのヤケド状態になります。いや、ヤケドよりもヒドイかも。


最初に農夫が感染するのですが、虫の声がノイズとして入っていて、それがムチャクチャうるさい。


主人公であるアーリーンは記者で、彼女を付け回しているケビンは石油産業のご令息です。しかし、彼女の車のトランクに忍び込むなど、やってることがストーカー。


感染は広まり、老夫婦のじいちゃんがばあちゃんを食べちゃうシーンも出てきます。
しかし、ここでも(前回紹介した「ヘルデモンズ」と同じく)ゾンビは首絞めるんですよね。まず。そして、食べる前に自分の緑のゲロを垂らしてから、おばあちゃんを食べちゃいます。うーん、まずそう。


ここで出てくるのが、地元のバカ男・ウェイドとその彼女、さらにはウェイドのかあちゃん。
老夫婦ゾンビに襲われたアーリーンとケビンをウェイドが助けてくれたのですが、そのまま家に連れて行ってばあちゃんと4人で外でランチしたりします。それどころじゃあないだろう。


このあたりから、ゾンビの賢さにも驚くことに。扉は開けられるし、鍵も開けられるし、網戸もスッと開けます。器用ですね。石でガラスも割れるし。車にかけよって、ボンネットの上に駆け上がるシーンでは、マジで何がしたいのコイツとは思いました。


アーリーンはオゾン層の破壊のせいでこの騒動が起きていることに気付き、関係者のケビンをとりあえずブンブンゆさぶって激怒。
その一方で、ウェイドはデートをすっぽかし、彼女は待ちぼうけです。この時のSEが超マヌケ。「♪フガ~、フガ~」みたいな。

あと、彼女がデート前に歯磨きをするのですが、このシーンは必要だったのですかね。「ザ・ノンフィクション」のマキさんの歯磨きくらい強烈でした。


しかしウェイドが感染し(ちなみに感染ルートは不明)、かあちゃんの首をゴリッと食べてしまいます。ここでゾンビに股間を強烈につかまれるケビンという下ネタギャグも入るのですが、それ以前に話が濃すぎて全然頭に入ってこないよ。


最後はウェイドの彼女のライブ(この人歌手志望らしいけど、雑貨店みたいなとこで歌ってます)にゾンビが乱入し、全員が散り散りに。といっても7人くらいしかいないけど。ここでようやく、頭を噛んだり、食べたり、首絞めたり(首絞めへの熱い情熱)、耳をちぎり食べしたりと、ゾンビによる捕食シーンがあります。


家に戻って浴室に隠れる彼女ですが、追いかけてきて扉に穴を開けてわざわざそこから顔を出し、緑のゲロを垂らして威嚇し、顔を抜いて代わりに腕を入れ、冷静に鍵を開けるゾンビがかわいい。


その後、逃げ出したアーリーンとケビンですが、アーリーンが発症してケビンを食べて終わり。


本筋とはあまり関係ないシーンも長尺なので、途中まで飽きちゃうのですが、血まみれのゾンビに襲われまくった後に呑気に外でランチをし始めた時には目を疑ったよね。とにかくずいぶんのんびりしたカルト作なのであります。


でも、この頃のゾンビって今のゾンビよりも格段に好感が持てますよね。なんでだろ?

 

最近見た映画のなかでは、「ディストピア」がよかった件

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今年はドラマばっかし見てたから、ホラー映画をあまりたくさん見られていないことが発覚。

 

 

最近見た映画。

・「ディストピア パンドラの少女」

映画館に見に行こうか迷って、結局あんまりいい時間でやってなかったから諦めた。でも、見に行けばよかったな。厳密にいうと、ゾンビじゃなく、感染映画なんですけど。
キノコの一種のせいで感染が広まり、感染するとやたら攻撃的になります。そして、主人公はこのゾンビから生まれた次世代ゾンビのため、知性が高いが肉を生で食べることを好むという設定。人間の匂いを感知するため、生存者たちは体を守る用にニオイ消しのジェルを使用しています。

 

 

生体実験かつワクチン開発のために基地に監禁されていた子供たち。ですが、基地が襲われ、主人公のメラニーは大人たちと基地を脱出し、旅をすることに。彼女が大人たちに与えた結末とは?

かなり作り込まれた映画であり、ふんだんに予算があるのかな(セット面で)という印象。ハングリーズのメイクはそんなにクオリティは高くないですが、人数の多さで魅せています。ゲームの「ラストオブアス」と風景の世界観は似ているかも。ハングリーズが進化すると森になる、というのもちょっとゲームっぽい。

主人公の女の子の演技も素敵です。

 

 

・「リムジン」

リムジンに監禁された女優の話ですが、監禁された理由がまあまあの八つ当たりなので、どこにも感情移入できない。犯人が犯罪に手を染めた原因のできごとはまぁかわいそうなのですが、そんなことあるか?と言いたくなるような内容。

主人公に恨みを持つきっかけが、主人公に役を取られたという直接的な理由ではなく、主人公が出演して大ヒットした映画のパロディ映像に出演させられ、そこで乱暴されたというすさまじい展開のせいなのですが、パロディ映像ってそもそも何?「最終絶叫計画」みたいなヤツ??
スペインのショービズ界の仕組みがわからないから、なんとも言えないけどさあ。

ホラーな展開とセクシャルな暴力・嫌がらせは切っても切れない関係にありますが、その怒りがおほぼ関係ない主人公に向くのがう~ん??どういうこと??って感じがするのよね。

ホラー映画において、無関係な人が手酷い目に遭うのはナチュラルに見ていられるのですが(そういう運命もあるのかなあと感じてしまうのが一番怖いから)、薄いつながりの人が一応巻き込まれる、みたいな感じはイライラする。ご近所トラブルを扱うドラマみたいな、下世話さがある気がする。

 

 

・「海底47m」

サメ好きの人にはおすすめ。ケージに入ってサメを間近に観察するアクティビティに参加したら、オリごと海底に落ちちゃったという姉妹の話。サメ映画かと思いきや、酸素と窒素に苦しむお話。
酸素不足になるのは予想できたけど、窒素酔いなんてあるんですね。
いや、こんな映画見たら絶対に潜らないって…。

去年見たサメ映画では人間をひょいぱくしていましたが、この映画のサメも人間をよく反芻します。引きちぎるんじゃなく、噛んで海に引きずり込んで、なんとか逃れてもまた噛まれ、と絶望する流れ。
最近、クマってこえぇ~(「ザ・ワールド・イズ・マイン」を読み返したからか)と思っていたのですが、そういえばサメ映画はよく見るけど、クマ映画は最近見かけませんね。私も「グリズリー」くらいしか思い出せない。しかも未見です。

 

 

・「バイバイマン」

見てみたら、思った以上に低予算な印象が残った大学生ホラー。
「バイバイマン」とその名を呼んだら、そのバイバイマンが来て幻覚を見させられ、殺されるという内容。「バイバイマン」のルックスが、なんともいえない感じ(フードをかぶっている色白顔ひびわれおじさん)なので、まあ、怖い…かなぁ?くらいの印象しか残らない。
ただ、怖いシーンももちろんあって、この「バイバイマン」という名前を知ってしまうと、人を殺したくなっちゃうんですね。だから包丁を握ったまま主人公の家まで徒歩で来る人もいて、絶対に巻き込まれたくはない感じはした。あと、バイバイマンを封じるには、名前を聞いた人を全員殺して自殺しなきゃいけないんですけど、この絶望感はいいですね。

ただ、主人公の友達の青年がすげぇムキムキでいい体だったので、そればっかり気になったわ。
ホラーでも名前を呼んではいけない系ホラーっていろいろありますが(「キャンディマン」「ブギーマン」あたりがそうだっけ)、「バイバイマン」ってなあ。日本人のほとんどが「バイキンマン」を連想したんではないだろうか。

 

 

・「殺戮にいたる山岳」

韓国映画です!気になったので見たら、あたりだった。
ある山から出た金(きん)を巡り、悪徳刑事が横取りを狙うものの、その山で自分の部下を死なせてしまったじいさんが目撃者の少女を守るために山を駆け回る!という、スリリングな展開。
おじいちゃんの髪型がお団子なのが仙人っぽくて目を引いたのと、この目撃者の少女がすっごくイモっぽいのが気になりましたけど。ただ、普通に美少女をあてがうより(いや、この子もかわいいんだけど、美少女としては映画内で描かれていないので、あえてそう書きます)、粗忽で暴れん坊で、元気な女の子っぽくてよかったですね。前半、この子がまったく言うこときかないんで超イライラしましたけど。

幻想的なシーンもちょっと入れ込んであったり、人間の狂気がむき出しになっていく感じもあります。
何より邦題がカッコイイ。あと、じいさんが撃たれてもダッシュできるぐらい異常に硬い。韓国のサスペンス映画が好きなら、見てみて損はないと思います。

 

 

・「愚行録」

評判がいいので見てみたのですが、妻夫木聡さんがスゲー良かった。
ただ、この映画がそうなのかは知らないのですが、実際にあった事件をモチーフにして小説とか映画作るのは、なんだか嫌な気持ちになりますね。ちゃんと描きたいものがあるならいいんですけど、そうでもない映画はホント嫌ですね。うまく言えないので、この程度しか触れませんが。

 

 

・「サバイバルファミリー」

電気が使えないだけはなく、電池で動くものも車も、電化製品は全滅!というなかで東京から鹿児島を目指す一家のお話。結構楽しんでみたけど、自分だったらどこにも行くあてがないということに気が付き、呆然とした。

あと、大地康夫さんが出ていた!元気そうでよかった。

 

 

・「ウォーキングゾンビランド」

試しに見たけど、何にも残らなかったです。薄い感想ですが。
ああ、ここはあの映画のパロディか~というシーンはあったけど。

基本は「ウォーキング・デッド」「ゾンビランド」「ウォーム・ボディーズ」をパクって混ぜてます。
あ、でもダリル役の人がガリガリすぎて、そこはちょっと笑った。全然似てなかったわ。

 


この中でオススメ映画を挙げるとしたら、やはり安定して見られた「ディストピア」かなあ。エンディングに私はゾッとしました。ハッピーエンドでもなく、バッドでもなく、でも少女の思い通りになってしまったという後味の悪さには背筋が凍るものがあります。
サメ好きなら「海底47m」は見ておいて損はありませんし、ちょっと寂しさが残る映画が見たいなら「殺戮にいたる山岳」もいいです。

今年末は「エクストーション」と「ラスト・サバイバー」は見る予定です。
あと、いい加減に「死霊のはらわたリターンズ」を見ようかな。「エクソシスト」やら「オーメン」やら「12モンキーズ」やら、ドラマ化されるホラー映画やらサスペンスが多いですが、全部チェックする時間がないので困りますね。

 


住人を監禁してコレクションする大家さん「悪魔の管理人~スパニッシュ・ホラー・プロジェクト~」

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アメブロでもようやく、長文を打ち込んでも固まりにくくなってきた。嬉しい。

(数年前からネタバレブログを移行したのは、長文を入れるとすぐにフリーズして文章がまるごと消えちゃうからというのが大きな理由でした)

2006年のスペインホラー(テレビで放映されたらしい)「悪魔の管理人」を見ました。『スパニッシュ・ホラー・プロジェクト』の一環らしい。なぜか見ました。以前同じシリーズの「ベビー・ルーム」を見たのですが、こちらは凄く微妙でした。でも、この「悪魔の管理人」は結構楽しめた。

 

 

・アパートの内見に行ったら、大家がキチガイ。監禁されて住人にされる
・他の家の入居者も、全員監禁されていた

しかも、この大家が「女性」なんです。メガネをかけていて、おとなしそうに見えつつもぶっちぎりで頭おかしいという人なので、かなりホラー感が強かった。ジャケットだと、この白ブリーフおじさんがヤバそうな感じがしますが、この人はチョイ役です。

 

 

ネタバレしてみます。

引っ越す予定のカップルが家を内見に。しかし、主人公の女の口がとにかく悪く、「こんなクソみたいな家、いやよ」とマジで言います。しかし、家を見ているうちに、カップルが捨てたはずのゴミが家の中で見つかります。

ここで黄色いレインコートをきたおばさん(大家)が覚醒し、ダンナのほうを殴りまくり。主人公は通報しますが、薬物を疑われて終わり。

 

 

実はこの家ではキチ大家が内見に来た人を監禁して住人扱いしており、他の家には赤ちゃんを育てるママさんも監禁されています。

なぜかスタンガンされる夢オチ→冒頭まで話が巻き戻り、アパートを内見する流れを繰り返すけどやっぱり夢オチという、しつこい夢オチサンドを経て、大家の正体が明らかに。

 


実はアパートは老朽化のせいで既に廃屋となっており、女性はこのアパートを追い出されていたのです。しかしその事実を受け入れられないこの女、自分で理想通りの住人を集めて監禁していたらしい。逃げようとする主人公ですが、もちろん連れ戻されます。

倒れていた旦那が大家を襲って逃げようとしますが、この女の方が強い。フライパンビンタをされます。しかし、排水溝に落ちた鍵を拾おうとして、生ゴミを砕く機械が誤作動し、片手がちぎれてしまうというグロ展開が続けてやってくるので、ギョッとする。スペインのテレビは過激ですね。

主人公は別部屋のママさんと赤ちゃんを助けますが、大家が追いかけてきて、エレベーター(海外特有の簡易エレベーターなので、壁や扉の部分が金属フェンスみたいになっている)の隙間からガンガンつついてきます。

 


大家の犬を殺して対抗する主人公ですが、彼女はある勘違いをしていました。部屋に監禁されていた丸坊主の男を、ママさんの夫だと思い逃がしたカップル。でも、この男は大家の家族で、言うことを聞かない乱暴者のために監禁されていたそう。男は脱走し、大暴れしまくります。

結局全員が監禁され直され、ラストになぜか

日当たり良好!
寝室は3つ!!

と、家のことがでっかいテロップでバーン!と出て終わり。ラストはやたらと呑気な曲が流れます。あだち充の「陽当たり良好!」のロゴがなぜか、頭の中で持ち上がってきたぞ。

 

 

黄色のレインコートって、アメリカ映画のいろんなホラーで効果的に使われていますが、こちらの黄色レインコートおばさんもなかなか怖かった。びしょ濡れで無表情の人って、やっぱり怖いですね。

それにしても、主人公の女がホントに口が悪いので、このおばさんがなぜゴミを収集したりストーキングして写真を撮影したりしていたのかもよくわからない。カップルがサイクリングしているところをつけて写真をパシャパシャ撮影しているんですもの。アパートを追い出されているのにするのがソレなのか?という疑問が残りますね。

『バカ』の一言に尽きるホラーパロディ「ウォーキング・ゾンビランド」

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2015年のアメリカ映画「ウォーキング・ゾンビランド」をたまたま見たのですが、これはスゴイ。

「ウォーキング・デッド」と「ゾンビランド」、さらに「ウォーム・ボディーズ」をパロった映画です。

さらに、「ショーン・オブ・ザ・デッド」の主人公に似た2人がちょこっとだけ出てきました。

 

 

 

 

下品なリックとカール、チビすぎるダリルと、ただ似ていないだけのゾンビランド風キャスト4人、「ウォーム・ボディーズ」風の人間としての意識を残した青年ゾンビが旅をして(最初はなぜかショッピングモールなのですが、これは「ゾンビ」のオマージュ??)、農園に向かいます。

といってもウォーキング・デッドの農園(そういやゾンビを閉じ込めていた農園でしたね。「ウォーキング・デッド」のゲームでは人肉食い農園も出てきましたけど)ではないのですが、ドラッグでブッとんだり、ゾンビたちが水に弱い!という事実を突き止め(雨は降らなかったのか?)、水鉄砲で戦うなど、終始バカな展開が続きます。

 

 

ラストはゾンビパンデミックは終了したものの、彗星が地球にぶつかる~!というところで終わり。なんだこの終わり方。

まったく頭を使わないで見ることができるうえ、怖くもないのがスゴイ。逆に。

この手のパロディなら「最狂絶叫計画」が好きなんですけど、あれくらいの密度でがっつり下ネタありでやってほしいものです。

しかし、2018年初の記事がこれでよかったのか。自分でも解せない。

2017年に見た大量ホラー映画の中から、お気に入り20本をランキングで並べてみる

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今更ですが、あけましておめでとうございます!
毎年恒例にしている、その年-今回は2017年ですが-に見たホラー映画ランキングを書いてみたいと思います。


※個人的な好みと感想によるランキングです
※2017年に「見た」ランキングであり、2017年公開映画ではありません
※厳密にはホラージャンルに分類されていない映画も混じっていますが、個人的に怖いと思った作品を入れています

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではどうぞ!

 

 

20位
「オー・マイ・ゼット!」


ゾンビコメディ邦画。ゾンビパニックが終息した後の近未来の日本で、民家に迷い込んだゾンビを巡って繰り広げられる人間ドラマ。お金のため、見栄のため、復讐のため、ミーハー心のため。それぞれに思惑があるのですが、東京03の角田さん演じる主人公だけは「頼むから出てってくれよ~!」とボヤきまくり。
前半は良質なホラーコメディですが、後半からは唐突にグロ描写が増えます。
アイドルホラーと都市伝説系のPOVホラーが量産されるなか、こういういい映画があるのは嬉しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

19位
「ブラッディ・ツイン」


平たく言うと多重人格モノに近い双子ホラー。
たびたびもうひとりの人格に体を乗っ取られ、記憶が途切れる(映像もブツ切り)シーンが、体験したことないけどリアルという感じ。惨劇?の舞台になるモーテルのビジュアルも完璧。廃屋好きの方にも良さそう。
恋愛ゴタゴタ要素は正直邪魔だなというところもありましたが、ラスト数分の主人公の禍々しい姿だけでも必見。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

18位
「オフィス 檻の中の群狼」


韓国映画。予告編では、オフィスの中に殺人鬼の男性が棲みついてしまい、主人公の女性を狙っている!?というような展開を匂わせつつ、本編はまったく違う展開へ。まったく仕事ができない女性が、狂気に染まっていく様子がとにかく怖い。韓国の学歴社会のすごさも感じた意欲作。とにかく醜い話。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


17位
「31」


ロブ・ゾンビ監督の新作です。主演はもちろん嫁。
ハロウィン前日に拉致された男女(カーニバルで働いている。ちょっと違うけど、日本でいうところのサーカス団みたいな興行スタイルなんですかね)が、殺人ゲームでの生き残りを目指すというグロ話。殺人ピエロ集団が襲ってくるというスタイルはもちろん、ところどころで狂気が見える演出はさすが。どことなくメルヘンで、やっぱりクレイジー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

16位
「スケア・キャンペーン」


オーストラリア映画。テレビのヤラセ番組(ホラー系のどっきり番組)の製作者たちが、若者たちにボコボコにされて殺される映画。この若者たちが動画サイトを運営しているのですが、ヤラセ動画を製作している人たちを次々血祭りにあげて殺しているという設定。テレビ製作者VSユーチューバーみたいなイメージですかね。
この若者たちのファッションが、いろんなホラー映画のキャラクターをオマージュしているような感じでオシャレだし、ホラー愛を感じる。話も二転三転して、先が読めません。ゴア描写もきっちりしていて、POVにありがちな映画になっていないのもいい感じ。ジャケットで損している気もする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

15位
「殺戮にいたる山岳」


韓国映画。ホラーというよりはサスペンスな韓国映画です。山から出てきた金(きん)を横取りしようとして殺人まで犯した悪者軍団と、それを目撃したじいさんと少女のサバイバル劇。
悪者軍団のキャラクターとじいさんの戦闘も見ものですが、途中で挿入される幻想的なシーン(少女と、死んだ父親が霧の中で出会う場面など)が素晴らしい。醜くてエゴイスティックな人間立ちと対決する、愛にあふれたじいちゃんと少女の助け合いもいいですね。
「山の中で化け物がいる」という都市伝説が、じいさんだったというのにはちょっと笑った。たしかにザンバラ髪のじいさんが突然山の中にいたら怖いだろうけれど、人間だとはわかりそうな気がする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

14位
「屍憶」


日本と台湾の共同製作ですが、ほぼ台湾の味付けって感じ。
生きた若者と、死んだ花嫁と結婚させる風習について取材しているうちに、謎の夢に悩まされるようになるテレビ製作者。さらに、婚約者にも何やら変化が……??
さらに、もうひとりの主人公である女子高生は誕生日を機に幽霊が見える能力が芽生え、さまざまな心霊現象に遭遇。しかし、しつこく彼女を追いかける幽霊にはある秘密があって……!
この2つのエピソードが絡み合っていくのですが、脚本がとにかく素晴らしい。
「そういうことだったの!?」と言いたくなる怖さ。
ちなみに幽霊は真っ黒で全貌がよく見えない感じではあるのですが、非常に怖いです。昔の「呪怨」に感じるドロッとした暗さがあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


13位
「ペット 檻の中の乙女」

アメリカとスペインの共同製作。ストーカーの男性(保健所で働いており、保護された犬や猫を殺す仕事をしている)が同級生の美女を自分の職場で監禁するのですが、実は美女には恐ろしい秘密があり……!
当初はありがちなストーカーと美女の監禁ホラーかと思ったのですが、途中で物語が大きく展開。この美女の闇が深すぎて、衝撃的です。ラストはストーカーにとっては幸せな終わり方なのかも!?
こちらも脚本が素晴らしいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


12位
「エミリー 悪夢のベビーシッター」

3兄弟の家にやってきたベビーシッター。卑猥な言動、ペットの殺害などの奇行に出るこの女にはある目的があって……!主人公は少年(長男)であり、この謎の女と対決していきます。
途中まで、この女が本当に不気味で怖い。目的がわかったところからは「ああ、そういう人だったのね」という気持ちにもなりますが、ラストまではテンポよく進んで見やすいですね。ラストに異様に爽やかなシーンが挿入されていて、思わずハートウォーミングであります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


11位
「デッド・フレンド・リクエスト」

「フィアー・ザ・ウォーキング・デッド」のアリシア役の女優さんが主演。
同級生の女の子にネットストーキングされた主人公が、彼女を拒絶したことをきっかけに恐ろしい事件に巻き込まれていくというオカルト。サスペンスではなく、完全にオカルトです。SNS(厳密にいえばFacebook?)でも現実でも人気者だった主人公が転落していくのも、非常に気分が悪い。ちなみに、主人公の誕生日ケーキにバービー人形が乗っててびびった。あれがインスタ映え??

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10位
「ザ・シェフ 悪魔のレシピ」

イギリス映画。治安の悪い繁華街で飲食店をやっている主人公が、ムカつく奴らを殺してケバブの肉にしちゃう!というトンデモカニバリズム映画。なのですが、トーンは非常に重め。お父さんはアホな若者に殺されちゃうし、大学卒業もフイになるし、とにかく暗い環境に置かれている主人公が復讐で暴走しまくります。

 

 

 

 

 

 

 

 


9位
「グリーンルーム」


パンクバンドが楽屋で別バンドが犯した殺人事件を目撃。ネオナチ軍団を巻き込んで、生と死をかけた戦いが始まります。楽屋に閉じ込められたり、逆に籠城したり、なぜこんなことになっているのかわからないまま、ものすごいパワフルに話が進行していきます。
ビジュアルもカッコイイし、ラストもなんだか面白い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8位
「高慢と偏見とゾンビ」


私は『高慢と偏見』が大好きなのですが、『高慢と偏見とゾンビ』も既読。
原作はもっとメチャクチャで軽い内容ですが、映画はもう少しまとまっている印象。原作を知っていたらより楽しめるでしょう。ゾンビを殺す術に長けた強くて美しい5人姉妹というだけでも個性的ですが、恋愛要素も入っており、華やか。ゾンビの特殊メイクもいい感じです。
ただ、ゾンビ×恋愛映画ってどこの層をターゲットにしているんだ。ゾンビ映画が好きだから見る人は多いだろうけど、求めている人は少なさそう。普段ホラーを見ない人が「わあ、見よう」ともならないだろうし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


7位
「ディストピア パンドラの少女」


イギリス映画。ゾンビの第二世代の子供と、彼女を取り巻く大人たちの脱出×サバイバルロードムービー。
ゾンビの要素を持ちつつ、知性もある少女。
いつも彼女の味方である「先生」、彼女をゾンビとして扱う「軍曹」、実験材料としか考えていない「博士」との旅は、彼女をさまざまな意味で大人にしていきます。この子役の女の子の演技がすごくて、生きている鳩を食べる演技までしてるのがスゴイ。小説が原作であり、ゾンビが最終的に「植物」に進化するというのは既存のホラー作品やホラーゲームを思わせる。個人的には、「ラストオブアス」っぽくて(荒廃した近未来の世界も)好きですね。ラストも、ちょっとゾッとする感じです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


6位
「新感染 ファイナル・エクスプレス」


韓国のゾンビパニック映画。特急列車の中でゾンビパンデミックが起きたら?という、ユニークな設定。
とにかく、これぞゾンビ映画!って感じで盛り上がります。ラストはほろ苦いですね。
脇を固めるキャラクターたちのエピソードも、どれもホラー映画あるあるに満ちた悲しいものばかり。
映画館で見て正解だったなあという印象があります。韓国の駅名がわかっていたら、もっと楽しめたのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ここからはベスト5!
といっても、全体にそんな内容の差はありませんけれど。どれも好き。

 

 


5位
「WE GO ON-死霊の証明-」


個人的には、知名度が低そうでもどかしい。
前半は「死後の世界を知りたい」という男がさまざまな詐欺師に遭遇していくのですが、後半はまさかの悪霊のオンパレード!こんな悪霊の幻覚なんて絶対に見たくないよと思わせるほど、ゴリゴリに精神が削られる感じ。ビジュアル的にも優れているし、脚本もけっこう好きです。
前半で「この話、本当に面白いのかねぇ」と気を抜いていると、一気に後半もっていかれるかも。
とはいえ、私がハードルを上げたら逆効果かもしれませんが。
よくある「悪魔が本当にいるのか確かめたくて、儀式をしたら本当に悪魔が出てきたよ」的なオカルトとは一線を画した、得体のしれない闇があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


4位
「ジェーン・ドゥの解剖」


身元不明の女性の死体を調べる医師(監察医っていうのかしら)の親子。
だけど、次々と不思議なことが起こり、親子はジェーン・ドゥに翻弄されます。
こちらはオカルトですが、昔のJホラーにも似た不気味な作品。
夢なのかリアルなのかわからないまま、恐怖に焦がされていく親子が描かれています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


3位
「ネオン・デーモン」


厳密にはホラーじゃないような気もするけど、ラストの禍々しさはダントツです。この監督がすごい。まず、映像がキレイ(フランシス・コッポラとか、蜷川実花みたいな女性らしい印象がある)なのはもちろん、ショービズ界を舞台にしているのでとにかく華やか。しかし、この映画を見て「やっぱり芸能界はこういうところなのね」とか言い出す人がいるのだろうか。いや、さすがにモデルの○○○○○○はないと思いますけども……。
すごくバカバカしい話と思ってしまえばそんな気もするし、ホラーにも思える。このラストは正直予想できなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2位
「ワイルド わたしの中の獣」

ドイツ映画。ものすごく衝動的で、キレイで、残酷な話。
人間とはうまくコミュニケーションをとれない女性(ちなみに美女)が、オオカミに恋をして無理やり捕獲。マンションの一室を改造して彼を飼いならし、少しずつ愛を深めていきます。しかし、周辺住民や上司たち、妹がその変化に気付き……。
ラストの奔放さがスゴイですが、お気に入りの映画。美しくて変態なお話です。オオカミがまた、イケメンでカッコイイんですよねぇ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


1位
「ブレア・ウィッチ」


「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」の正式な続編(リブート?)です。
実は興行的に目立っていた印象のある映画(少なくとも、劇場で公開された映画)は意識して低くつけてしまったのですが、この映画に関しては予想以上に禍々しかった。「ノロイ」を見た時の恐怖にも似ているかも。
だんだんと時間の感覚も、方向感覚も狂ってくる感じ。でも、それから逃れることはできない、という恐怖が素晴らしかった。ドローンやユーチューブなどの要素を入れたのは無理やりっぽかったですが。私は最新機材を持ち込むホラーが多すぎてウンザリしています。
ラストの廃屋を彷徨うシーンは真夜中に電気を消してみるとちびっちゃうと思います。

 

 


おわり。

最近見た映画では「アトラクション-制圧-」がおすすめだった

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仕事をほったらかしていたら、更新が遅れてしまいました。関係ない話なのですが、ようやく「GANTZ」を全巻読んだけど、ラストが本当にすごかった。噂通りだった。私は全体の展開とか嫌いじゃないし、SF要素もいいと思ったんですけど。やっぱり大阪編が好きだなあ。あそこらへんのワクワク、絶望、恐怖(その後のイタリア篇は怖すぎて…)がすごい。
でも、全体を通して好きな漫画です。面白かった。

 

で、最近見た映画とドラマの話。

まず、ストレインファイナルシーズンを見終わった!6話くらいから急に話が駆け足になったので、いつファイナルと決まったのかはよくわからないのですが、とにかく目まぐるしい。あと、ちょっと描写がおざなりかな?ってところもありました。人間牧場が作られていた!ってシーンも、敷地全体がチラッと映っただけで終わり。双眼鏡もないのに、その目的を察して語りだしたのには笑ったが。
「感染したら、愛している人のところに行き、真っ先に感染させてしまう」っていう設定もファイナルシーズンはほぼ活かされていないし(そもそも、ファイナルシーズンですが、人間はストリゴイに制圧されてます)、だんだんストリゴイ見慣れてきちゃったのが悲しい。
でも、やっぱりグッとくるシーンが多かったなあ。ラストのほうまでいくとクインラン推しになりますね。あと、アイヒホルストとか教授とかパーマーの演技はやっぱりよかったなあ。

 

映画の話!

 

・ライフ
真田広之も出ていたSF映画。ざっくりいうと、宇宙船の中でモンスターと戦うというお話。豪華なキャストに反して、イマイチのめり込めないストーリー。とにかく後味が悪いのもありますが、「こんなんどうしようもないやん」感が強すぎる。後半くらいから、ずーっとバッドエンドの雰囲気を漂わせて、そのまま終わります。
「火の鳥」の宇宙船のエピソードを思い出した。
宇宙船×モンスターのテンプレのような話でしたね。


・ザ・マミー 呪われた砂漠の王女
トム・クルーズ主演のミイラ映画。かなり昔の映画をリメイクしているそうですが、吹替で見ていたせいか、ベッキーの顔がチラチラし続けて終了(いや、うまいんですけどねベッキー)。あと、銀シャリの吹き替えがヘタクソすぎて、やめてあげて!という気持ちになりました。もう芸人さんに吹き替えさせて話題作りするの、マジでやめてほしい。
そもそものストーリーも、すっごい中途半端に終わったので、続編があるのか調べたけどよくわからない。
にしても、不良軍人みたいな感じの役柄のトムなのですが、いったいいくつの設定なんだ。こんな感じの軍人の人っているのか?というくらい、トム・クルーズにしか見えない。
ただ、トム・クルーズの演技にも不満はないんです。
王女が生気を吸うところは、セーラームーンのアニメみたいでカッコよかったです。適当な感想。


・グリーン・ヘル
これもワケがわからん映画。スペイン映画らしい。地雷だらけの森の中で、ならず者の男たちにつかまったカップルの話。「クライモリ」みたいな展開のある映画かと思っていたけど、全然違いましたね。
民族同士の対立がベースにあり(無学なので説明がヘタなのはごめんなさい)、被害を受けて殺された側(主人公)と、殺した側(男たち)と、無関係で言葉がわからない主人公の彼という関係があるのですが、「夢なのか現実化なのかわからないわ…」というふんわりした夢オチを何回も繰り返されるせいで、見ている私もこの映画を借りてきたのが夢ならいいのにとイライラ。
そもそも、ロケしている森がまあまあ明るくてキレイなところに違和感がある。もっと寒そうで暗い森ならいいんだけど。


・エクストーション 家族の値段
モルディブかなんかにバカンスに行ったら、その先で誘拐事件に巻き込まれ、しかも犯人に仕立て上げられかけてしまう父親の話。単身事件を調査するというサスペンスです。ホラーじゃなかった。もっと精神的に攻められたり、かけひきがある話かと思ったのですが、全然そんなことなかったね。
「ギャー!怖い!」というより、「こんなことに巻き込まれたら確かに怖いかも」という感じのお話。
以前「トッキュー!」を読んだ時にも思ったけど、海難事故はマジで怖いから皆さん気を付けましょう。


・ラスト・サバイバー
こちらも不思議な話。世界がある理由で終わってしまって、生き残った者たちはほそぼそ暮らしていたけれど、ある者の襲来でその平和も終わってしまう…という話です。
シーンのひとつひとつはけっこうおもしろいのですが、襲撃の理由が「この世界でも生き残れる者を選別していた」みたいな話になるのはちょっと気持ち悪い。ガツガツ人を殺しまくっていたら、人間自体が滅んじゃうと思うんだけど。アホか。
実はアラブ首長国連邦の話らしいのですが、演出は凝っていてもお話がふんわりしています。


・フィアー・インク
こちらはけっこうお気に入り。ちょっとロブ・ゾンビっぽいラストなのも好き。
ホラー映画っぽいシチュエーションで恐怖体験ができるサービスを提供している「フィアー・インク」。でも、そのサービスを実際に頼んだら、恐ろしいことが起きてしまって…!?
話が二転三転するので、それだけでも面白い。あと、ホラー映画好きなスタッフが作ったようで、パロディーシーンも随所にあります。「13日の金曜日」「SAW」「シックスセンス」「ゲーム」は、作中でパロディを明言してます。


・アトラクション-制圧-
この映画が今のお気に入り。
宇宙船が落ちてきて、そこから落ちてきた宇宙人と恋に落ちるという、説明してみるとムチャクチャな話。
恋愛要素があるので、SFを期待して見た人はちょっと肩透かしかも。ちょっと少女漫画的なんですよね、宇宙船から出てきた男子がイケメンで、自分になついて、人間の文化を学んで、結果として自分を救ってくれるという。
あと、主人公がお父さんと仲が悪いのですが、このお父さん役の俳優さんのコワモテぶりは好き。
映像がとにかくキレイなので、それだけでも見る価値あり。


・ザ・モンスター
母娘が森の中でモンスターに襲われるお話。
ゴリラとゴジラとセミを足して混ぜたみたいなモンスターが襲ってきます。
母と娘の回想シーンがとにかく長く、肝心の襲撃シーンが薄れちゃう感じ。サバイバルでもないし、逃亡シーンもありません。ほぼ同じ場所で物語が展開します。


なんか、これはっ!って映画にあんまり巡り合えてない新年。
もうちょいガツガツ見ようかなー。

このなかなら「アトラクション-制圧-」がおすすめです。

「ランド・オブ・ザ・デッド」を見返してみたら、やはりカッコよかった

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久しぶりに、「ランド・オブ・ザ・デッド」を見返した。やっぱりロメロ監督はいいなあ。描写がすごい。

 

映画全体に漂う独特のドンヨリ感って、機材とも関係しているのかな?

 


ゾンビに追いかけられて噛まれて闇堕ちする、というのがゾンビの醍醐味ではなく、やはり「追われて食われる」という恐怖にあると思うのです。カニバリズムに関しては何の思い入れもないのですが。ゾンビたちがガブガブ・ニチャニチャ食べるのをちゃんと時間をかけて演出している監督って実はあまりいないのですが、やはり規制の問題なのでしょうか。噛まれてギャーよりよっぽど怖いけど。(個人的感想です)

 

 

主演のサイモン・ベッカーってそういや「メンタリスト」の人だったなとか、悪役がデニスホッパーだった!とか、実写版マリオ(また映画化するらしいですね)のルイージも出てたなとか、忘れていたことを思いだす。
あと、毎回サイモン・ペッグとエドガー・ライトを見るとクスッとしちゃうし、トム・サヴィーニも好き。

そして当時脇役で出ていた俳優さんのなかに、「グリム」のキャストもいたりして、ひとりで盛り上がる(悲しい)。

 

 

この映画は富裕層>貧困層>ゾンビと格差ができた近未来の話であり、ゾンビが突然知性を得たことで、そのヒエラルキーが崩れ、富裕層が軒並み死んじゃうという、ある意味胸スカ映画でもあります。
主人公のライリーははぐれもので、子分?のチャーリー(「ヒルズ・ハブ・アイズ」で怪演した俳優さん)だけが味方。そこにヒロインのスラックが加わり、さらに合流した仲間と一緒にゾンビ、そして人間に立ち向かうことに。元仲間のチョロは、成り上がりを目指すものの、悪役のカウフマンに阻止されてしまいます。というのがおおまかなあらすじ。

 

 

壁を作ってその中で暮らす人間たちが、知性を持ったゾンビに襲われ、倒れていく。今では定番にも感じられるこの展開を盛り上げるのが、個性あふれるユニークゾンビたち。ロメロ監督の演出するコスプレゾンビって、どうしてあんなに完成度が高く、恐ろしく、そしてどこかほほえましいのでしょうか。ボスゾンビであるビッグ・ダディ(今ではこの単語が意味を持ちすぎているが)も、カッコイイ!
彼が黒人なのにも意味があるのだろうか?(そういえば、味方の中にアジア系の俳優さんが1人いますが、生存者は白人が大多数。コワイ)

個人的に、見ていて面白かったところをおさらい。

 

 

・タンバリンゾンビ。
冒頭で登場するけど、シャンシャンしててかわいい。この人もゾンビ側のメインキャストですね。

・冒頭の寂しさは異常。荒廃という言葉がぴったり。廃墟マニアにおすすめの光景。

・隙間から覗くと、逆さづりにされていたゾンビと目が合う。逆さづりになっただけでもかなりドッキリ度が増しますね。

・首の皮1枚で胴体と頭がつながっているゾンビ、自分の頭を重力を使って「投げワザ」してくる。首がないと思ったら、反動をつけて後ろから生首がせりあがってくるのは、いつ見てもビックリ。こういうことになっても人間は襲うんスね。

・人を探していて、懐中電灯で照らした先に人間の足が→すねまでしかありませんでしたという定番展開のベースって、この映画にもあるんだなと思った。とにかくムダがない。

・自分の手を食べているゾンビが出現。食いしん坊ですね。

 

 

・富裕層がゾンビを見世物にしているのですが、フォトスポットやペイントボールの的、ファイトクラブも開催。
フォトスポットにするなよとちょっと笑ってしまう。毎回。ヘビとかトラとかと写真撮影するのも同じノリかね。
あと、関係ないけど丸見えの風俗が同じスペースにあって、変な性癖に目覚めそうだと思った。

・ピエロゾンビも登場。ピエロをしている最中にゾンビ化するってかなりのレアケースだけど、ゾンビ映画やゲームにはよく出てくるピエロゾンビ。人の上半身と下半身を引きちぎったりと、怪力設定が多いのも謎。

・この映画では、今まで泳ぐことができなかったイメージがある(もちろん、泳ぐゾンビが出てきた映画もあるけど、イメージとしてね)ゾンビが、水中を歩いて渡り、川を越えるというシーンがあります。この時、桟橋?に一直線に並ぶゾンビはいつ見てもかわいい。整列してる。

・そして、武器の使い方を覚えるゾンビ。銃やナタ、さらにはコンクリートの掘削機まで使って高級マンションに侵入します。手榴弾を握っている人間の手が切り落とされ、ポーンと飛んだ次の瞬間に爆発するのもインパクト大であります。

・口から上顎と下顎を引き裂くのは「ゾンビ映画あるある」って感じですが、この映画に関しては手を裂けるチーズみたいにタテに引き裂いているんだよなあ。いつ見てもこのアイデアすごい。
あと、ヘソピを食いちぎった後、まずそうにぺっぺってするゾンビがかわいい。

・マンション大襲撃では、とにかくショッキングなシーンが続くのですが、パラソルの下に入る→そのままパラソルが閉じる→上半身が閉じ込められるゾンビがやっぱりいつみてもかわいい。

と、ゾンビのことばっかり気になっちゃいました。

 


以前見た時と同じような感想なんだろうけど、ロメロ監督のゾンビはよく食べる。やっぱり体育会系であります。

「ドーン・オブ・ザ・デッド」の陰に隠れがちな気もするけれど、この映画の出来も素晴らしいんだよなあ。「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」「デイ・オブ・ザ・デッド」「サバイバル・オブ・ザ・デッド」と続く三部作より濃厚です。

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